図書館で借りた本です。
長嶋修「5年後に笑う不動産 マンションは足立区に買いなさい!」
実家が足立区なので、副題に惹かれて。
こちらの本は、自分が住む場合のマイホームを買うときの内容です。
空き家問題、「立地適正化計画」や2022年の「生産緑地」の指定解除問題など、不動産をとりまく問題についても説明しています。
これからの不動産は3極化するというのも納得です。
『①価値を維持する、あるいは価値が上がる不動産ー10~15%
②なだらかに下降しつづける不動産ー70%
③限りなく無価値になる、あるいはマイナス価値となる不動産ー15~20%』
①の資産価値を維持したいなら「高額でも駅近」と、とにかく立地を力説しています。都心5区や駅直結のタワーマンションなど。高額すぎて手が出ませんが(笑)
③は、過疎の地域だけでなく立地適正化計画の区域外もこれに当たります。
②は暴落はしなくても、高級住宅街などで駅から遠ければ将来的には価値が下がっていく地域。田園都市線もブランド力が下がっていくだろうとか。
そんな中、都心5区には及ばないにしても、23区内の東側の利便性が見直され、城西と城東の差が以前ほどではなくなると書かれています。
ここで、足立区北千住が注目されているんですね~。嬉しいですねぇ。
ほかにも特徴のある地域が紹介さています。
都内だけでなく、エネルギーの自給自足の政策で転入者が転出者を上回った北海道下川町なども紹介されていて、不利な条件を跳ね返す政策ってあるんだなーと。
多分、みなさん知っていることだと思います。
「賃貸VS持ち家」「マンションVS戸建て」「新築VS中古」などの論議については正解がないこと。
ただこれからは「家をもったら一人前」的な考えは一般的ではなくなるはず。
賃貸も売却も含めて暮らし方にあわせて住みかえすることももっと広がるかもしれない。現に私は何度も引っ越しをしている。
我が家が来月引っ越す賃貸物件は築24年のライオンズ系のマンション(駅徒歩5分)。分譲賃貸でリフォームしてくれるからなかなか好みで嬉しい。
ネットを見ていたら同じ建物の4階がリフォームされて(写真が我が家が借りる予定の部屋の完成イメージとソックリ)約3600万円で売り出されている。
別の階でリフォームしないものだと約2700万円。和室ありの一部屋が小さい3LDk。
我が家の家賃は管理費込みで14.2万円。更新料が2年ごと一か月分の家賃12.8万円。平均するとだいたい月15万円ちょっとかな。
15万円×12か月×20年=3600万円
「20年住むなら買う?」なんて師匠が言い出す。
ちょっと待ってー!!
買ったら、仲介手数料、不動産取得税や登録免許税、消費税、印紙税、その後も毎年来る固定資産税、管理費、さらにさらに修繕積立金がどんどん値上がりするから20年で同じになるとは思えない。
築24年の物件に住んでいる人たちは、おそらく私たちよりも若干年上でしょう。私たちが高齢になったときに、管理組合がきちんと運営されているかも微妙。高齢者ばかりで建て替え問題なんて議論できないはず。
賃貸だったら古くなったら家賃は値切れるし、またはもっと築浅に移ることも可能だし。20年ということは師匠(夫さん)は78歳、介護付き施設に移っているかもしれないし。それ以上住む確約もないですよね?
と、説いたらあっさり「言ってみただけだよー」と撤回していました。
「ただね、政府がインフレを推進しているから、貯金で持っていて資産が目減りすると部屋が借りられなくなるかもしれないよね?マンション買っておけば資産になるかなと思って」とも言っていました。
最後は我が家の事情で終わりましたが、それぞれの家庭によっていろいろ考えは違うと思います。でも、家を買おうかなという人はこの本を読んで、議論のきっかけにしてもいいかなと。
このほかに不動産投資の本も借りましたが、それについてはまた次に。