設計士さんとの初回打ち合わせはまだですが、日々間取りの構想に余念のない師匠(夫さん)。
夢がありすぎて少しずつ家が大きくなっていくしオプションもあれこれ言い出しました。
妻は実は高所得者
一条工務店の家は、建坪で費用が計算される明朗会計と言われています。
なので、延べ床面積が大きくなればその分建築費も増えます。
土地代だけで2100万。解体工事は250万くらい?(最終見積もりはまだ)
建物で2500万。外構工事は200万~300万?
その他、登記費用や税金なども当然かかります。
5000万くらいと思っていたけど、それも無理そう。
5500万くらいになるのではと思っています。
半分ずつ出すことにしているので、
そうそう気軽に「大きくしよう」とか「床材にはこだわりたい」とか言われると・・・
私のアパート経営の家賃収入が年約670万(ローンは完済)。パートの収入が約100万。
実家からの役員報酬は税金や社保の支払いに充てたら残らないというか赤字だけど、出ているのでありがたい。
額面でいえば高所得層(扶養家族無し)。
出せなくはないのです。
でも、心配なのは建築代金が払えないことではないのです。
妻の不安①想定外の災害がおきたら
ここ数日、映像で見るたびに心が痛む水害の様子。
私たちは、ハザードマップなども調べて、水害や液状化の心配のない土地を購入しています。
でも、「長いことここに住んでいるけどこんなひどいの初めて」と取材を受けている方がよく言います。
大丈夫と思っているけど、本当に大丈夫なの?
そして、いつか起きるかもしれない首都直下地震。
新居は無事でも、私の物件は足立区にあるからあきらめざるを得ないかも・・・
収入源が無くなることを意味します。
家を建てたことで貯金もなくなるので、住むところ以外は残らない私。
新居も無事かしら?
妻の不安②終の棲家に住めるのは何年?
師匠(夫さん)は来年60歳、私も52歳。
「人生の楽園」という番組が好きでよく見ているのですが、定年後移住したみなさんは楽しそうに楽園を築いていますよね。
私たちも来年新居での新生活を始める予定ですが、あと何年新居に住める?
これが30代の若い夫婦ならそんなこと考えもしないけど、
私たちはもう若くない。
もし病気になってわずか10年で施設に入るなんてなったら、
総額5500万の家に10年しか住めなかったら家賃高すぎ!なんて思ったり。
30年住んだとしたら、年間180万(税金除く)、これなら今の賃貸マンションと同じ・・・
「ぽつんと一軒家」の番組を見ると90代でも不便な山の中で元気に暮らしてますよね。
元気でいればいつまでも戸建てでも暮らせるかもしれない。
元気でいれば・・・そこが不安なんです。
これから人が余る時代になるので、いざとなったら売ればという考えは郊外の戸建ては難しいと思います。
第二回住まい会議
間取りの相談に気乗りがしない妻に師匠(夫さん)が心配します。
ここへきて家を建てるのが嫌なのかと。
私は、不安を打ち明けながら半べそに(笑)
何年住めるか?についての師匠の答えが、良かったので忘れないように書きます。
「自分たちの好きな家を建てて、好きな趣味(ガーデニング等)をして暮らせたら、たとえ10年しか住めなかったとしても『楽しい実りある10年』だったと思える。
だから不安がるより、二人が幸せな老後を暮らせる家を建てよう」
「お金が心配なら俺が多く出すから」
確かに、ここまで来て、今更家を建てることに不満はないのです。
ただ床材替えたら100万上がるとか、ここを広げたら150万増えそうとか。
だって、100万って私の物件の22歳のフリーターのお兄ちゃんが住んでいる部屋(1階でほぼ日が差さない特別に安い部屋)のほぼ2年分ですよ?!
でも、師匠は「5500万もかけてるのに、今更100万とか惜しんでどうするの?
それで希望が叶うならお金をかけようよ」
せっかくここまで二人して頑張ってきたんだから、終の棲家にお金をかけようよと言います。
そうなんですよね、子供もいない私がお金を残したって仕方ない。
それより、生活を楽しむために使わなくてどうするのでした。
コロナが落ち着いたら旅行をすると思っているけど、旅行だけでなく日常を送る家に満足したい。
「庭にはポタジェ(家庭菜園)を作ってブルーベリーを植えたい」というと
「そうだよ、庭が広いんだからなんでも好きなもん植えたらいいよ。だから半べそかかないで」とからかわれる。
やっと納得したのですが、まだたまに「そんなにお金がかかるのか」と思うあたり、お生まれとお育ちが悪いからかしら。
都心のマンションとか億を超えてるので、5500万の家なんてビビるまでもないのかもしれないんですけどね。
「お金持ち脳」とかよく分かりません
私は「金持ち父さん」などのお金持ちになるための本みたいなものは読んでいません。
読んではいないけど、前の結婚がだめになるときに、会社員生活も行き詰っていて持っていた貯金を頭金にして中古アパート1棟を買いました。
大家業をはじめていた父親の影響もあります(父親は中卒の大工さんだけど今は全くお金に困っていません)。
ローンを昨年完済して余裕があるのに、お金を使うことに不安を感じてしまうのはなぜでしょう。
自分で料理して食材を残さないとか、色々調べて自分の足で移動して楽しむ旅行とか、節約という意識はなくそれを楽しんできました。
子供の頃は貧乏で塾にも行けなかったけど、大学に現役合格して「勉強にお金をかけては負け」というのをモットーとしてます。(だから、社労士も宅建も参考書だけの独学で合格しました)
「これくらいの収入があるなら、これくらいの生活」という発想が理解できません。
年収800万あったって、LCCで行ってサウナに泊る格安旅行が楽しかったらそれでいいと思います。
去年の一人旅ソウルはお金がかからなかったけど、地元の人と交流して楽しかったー♪
(お金持ちになりたかったら、一流の品物を身に着けて、一流の店に行くというのを読んだけどピンと来ない)
だけど、
「お金をかけないでいかに楽しむか」から「かけるべきところにはかけても良い」というように意識を変えたほうがいいのかも。
リタイア生活は夢と思っていて、昨年師匠の退職後、少しブラブラしていたけど案外すぐに飽きてしまいました。
社会と繋がっていたい、家以外にも必要とされる場所がほしい。
こういうのは「お金持ち」は考えない?
師匠は現在ほぼ富裕層レベルの資産があるけど、再就職をしてこれまでの知識と経験を活かす仕事をしています。
私も社労士事務所のパートですが、先日顧客の役に立てたと思うことがあってちょっと嬉しかったです。(まだまだ失敗は多いですけど)
これから終の棲家づくりを進めるうちに、これからの人生というか、生き方に対する考え方も変えていかないといけないなあと思います。