先日、総裁選候補者たちの少子化に対する論戦の一部をテレビで見ました。
夕食をとりながら師匠(夫さん)と見ていたのですが、
私「不妊治療を保険適用にするとか、少子化対策ってそこじゃないよね。
余裕がないとか、将来の不安があるから結婚しないとか子供をもたないとか一人っ子とかを選択せざるを得ないのにね」
私は前の結婚のときに不妊治療にチャレンジしましたが、そのうちに治療もやめ、結婚もやめました(笑)
前の夫とうまくいっていたら、保険適用じゃなくても頑張って続けたかもしれない。
師匠「昔は結婚して子供を産むのが当たり前だったけど、今は子供を産む産まないとか結婚するとかしないとか自由になって風当たりが弱くなったから少子化になったんじゃないの。だから、少しは前みたいに子供がいるのが当たり前になれば戻るよ」
師匠「もともと結婚して子供を育てることは大変なものだけどみんなそうしてきたんだし」
はぁー?!
私「じゃあ、師匠は世間体のために結婚して子供を産んだの?」
私と師匠は再婚同士で私たちに子供はいませんが、師匠は前の結婚のときに子供が二人います。
師匠「そうじゃないけど。
しゃおれん(私)には悪いけど、子供がいない人が悪く言われなくなった世の中になったから子供を産まない人が増えたんじゃないの?」
むっかーーー(怒)
59歳という年代の男性の師匠は、この程度の発想かーーー。
今の夫婦二人の生活になんの不満もないので、こういった暴言に対してもそれ以上は話し合わなかったけど、なんかモヤモヤします。
結婚するとかしないとか、子供を産むとか産まないとか、誰かに何か言われるとかで選択するものでもないと思う。
楽しくて、幸せになるなら、むしろ誰かに悪く言われても実行するしね。
子供が欲しかった頃、
「子供を産まないなんて最近の若い人らしいわねぇ」
「子供は大変よぉ、でも早く産みなさい、年とってからはもっと大変」
「結婚して何年?知り合いには結婚して9年目にできた人いるから、これからでも大丈夫よ」
等など人の気も知らないでみんな勝手なことを言ってきました。
不妊治療もして努力もしてたけどできないときはできない。
「あいさつ代わりに言ってるだけで悪気はないんだ」と思って聞き流せるよう努力した。というより聞かないようにした。
だから世間の風潮とかは関係ないと思う。
当事者の問題です。
ワタクシ事で恐縮ですが・・・
前の結婚のときに共働きで、フルタイムで残業もあって有給もとりづらい働き方をしていた私。
残業の後で、荒れた部屋を掃除し、洗濯してアイロンをかけ(その間、前の夫はゲームをしながら「仕事の疲れを癒していた」)毎日クタクタだった。
育児も加わっていたら、一人では無理だったかも。
専業主婦になったら乗り切れたか?
当時の夫のお給料だけでは無理だったかも。
おこづかいを使い切り前借や借金までする人が、一人分の収入で家族を養ってくれたかどうか。
手取りも私よりも少なかったし。
子供ができたら、前の夫も「親としての自覚」に目覚め、育児や家事に協力して、教育費のために節約にも協力してくれたのか?
そんな賭けにでるより、自立の道を選んで一棟アパートを購入し離婚した私。
幸い、今の結婚生活に不満はないけど、
なんなら世間体を気にしないから不満がたまったら独身に戻るわよ。
こんな前半生だった私が少子化対策として思うのは
政治のやることとして「保育や教育にかかる費用を少なくすること」と
「働き方改革で妻も夫も余裕を持たせること」、
家庭や社会がやることとして「息子を、育児や家事を『手伝う』という発想ではなく、責任をもって分担する父親になるように育てる」ということです。
なんだか若い世代の共働き世帯の話を聞くと、妻の負担がとても大きい。
『収入が多いからエライとか、家事みたいな些事はやらなくてもいいとか、男の仕事のほうが責任があるとか』そんな発想はおかしい。どんな仕事にも責任はあるし、家事をつまらないこととしたら家庭が荒れてうまく機能しないということを男女とも教えるべき。
どうでしょう?
実際に出産も育児をしたことがない私なので偏見に満ちているかもしれませんが、
これも一助になると思いませんか?