思いつくままに書き連ねています。
羽生結弦選手の4Aについて思ったこと
北京五輪が開催されていますが、私が予約録画までしてみているのはフィギュアスケート♪
好きなんです。美しさの中に技術を競う若者たちが。毎年秋になるとグランプリシリーズ、全日本選手権、その他テレビ中継される大会はほぼ見ています。
そして、今回の五輪ではなんといっても羽生結弦選手が四回転アクセルを飛べるかどうか。
「アクセルは王様のジャンプ」といって、前人未到のそのジャンプに挑戦していました。平昌で二連覇したときに華々しく引退ということもできたのに、あえて4Aに挑戦する。
もうドキドキしながら見守っていましたよ。SPは氷上の穴によるアクシデントもあり、三連覇は難しいかなと思いながらも、フリーで4Aが飛べたら伝説になるわ、と思いながら。
世界が見守る中のあの演技。フリーは初「認定」はされたものの4Aの成功とはなりませんでした。
それでも、素晴らしい演技でした。
インタビューの「報われない努力だったかもしれないけど、でも・・・一生懸命頑張りました」と、本当に恐ろしく努力されてきたんだろうと思います。
泣ける・・・・
そして、宇野昌磨選手もインタビューで、今回の銅メダルについて「平昌のときはうまくいっているときにとれたメダルだったけど、今回は不調を乗り越えてのメダルだったから」という趣旨の言葉がありました。
宇野昌磨選手もすごーく努力していたんですよね。迷いながらも。
泣ける・・・
才能と努力の成果が結実して金メダルをとったネイサン・チェン選手も素晴らしい。急激に花開いた鍵山優真選手もこれから楽しみですね。他の選手も。
(個人的には三原舞依選手が妖精のようで大好きです!五輪にはでませんが)
努力する姿に感じたこと
「スポーツで日本を元気にする」というコピーっていまいち実感ができなかったけど、頑張っている選手の姿に感じることはあるというのが今回の感想です。
あれほどの才能をもった羽生結弦選手がとてつもなく努力をしても成功しないこともあるということが少し残念ではありますが、
「やめてしまおうか」と思うほどの努力をしてきたからこそのあの演技なんだと思います。(4Aだけでなく他の技も素晴らしいのは努力の結晶ですよね)
「一生懸命やりました」と言えるほど頑張ってもかなわないことがある。
だけど、頑張ったからこそ後悔はないのだと思います。
私が感じたことはこれです。
実は、我が家の夫さんはステージ4の肺腺癌です。
夫さんも前向きに治療に取り組んでいるし、私も超献身的にケアしています。最近薬が効いてきて調子もよくなってきて、すぐにどうこうということがなくなったからか、私がイライラして夫さんに当たりがち。せっかく作った食事を「苦い」(薬の副作用で味覚がおかしくなるらしい)というし、家事を一手に引き受けることの疲れとかから。
でも、もし今大好きな夫さんと離れることになったらきっと「もっと優しくしてあげればよかった」と後悔すると思う。
「報われない努力だったかもしれないけど、でも・・・一生懸命やりました」と言えるようにしたい。その時に笑顔でいられるように。
我が家が推す二人の天才
すっかり話がそれました。
我が夫婦の「推し」は今のところ「藤井聡太四冠(もしかしたら今日あたり五冠になるかも)」と「大谷翔平選手」です。
もともと将棋好きな夫さんと将棋のルールを覚えた私は将棋番組をよく見るけど、藤井聡太棋士のデビュー当時から応援しています。
私は棋譜を見てもその才能がよくわからないですが、インタビューでの語彙などからも「この子は本当に10代?」と思いながらもその活躍に期待しています。
負けず嫌いでものすごく勉強しているのですよね。
私は羽生さんと同世代で羽生さんのビジュアルも含めて好きなのですが(私はメガネ男子が好き)、年をとると勝てなくなるというのは将棋がいかに知力だけでなく体力も使うものかを示していますね。
大谷翔平選手はニュースなどで取り上げられているところしか見ていないのですが(試合中継は見ていない)、言動がすばらしいですね。
ファンだけでなく、野球の神様にも愛される選手だと思います。こんな息子がいたらうれしいだろうなあ。
この二人を見ていると「才能ある人が努力をしたら夢がかなう」と思っていました。しかし、羽生選手の今回の演技を見たら「かなわないこともある」と当たり前のことに気づきました。
子どもの夢をさてどうする
「才能ある一流の人が努力をしても叶わないこともある」と知ったわけですが、多くのとりたてて才能があるわけでもない人たちはどうしたらいいのか。
私には子どもがいないから、夢をあきらめさせるも応援するもないのですが・・・
五輪出場とかメジャーリーグのMVP、将棋界のタイトルなんて高みでなくとも、日々の生活でも「目標」とか「夢」はある。
でも、「信じていれば夢は叶う」なんてCMとかで簡単にいわないでほしい。
「叶わないこともあるけど、その努力を後悔しないなら挑戦するべき」が大人としてアドバイスできることかなあ。
「才能があってものすごく努力できる人なら夢は叶うこともある」が本当のところではないでしょうか。
大事なところは「めざす夢の方向が自分にあっているか」かもしれない。
子どものころ貧乏だった私は「自分でお金を稼いで好きなことをしたい」と思っていました。高校二年生まで大学に行けるかどうかわからなかったけど、紆余曲折のすえ、今は主婦大家として自分の収入だけでも余裕で暮らせる。親のために何かを諦めたり、何かを買ったりどこかへ旅行したいときに夫さんにお伺いをたてなくても良い。だけど、子供の頃はいい会社に就職して高給を稼ぐことを漠然と考えているだけで、今のような生活を思い描いていたわけではありませんでした。
ただ、これが「アイドルデビューして映画にも出たい」なんていう夢をもったらかなわなかったかも。小太りの私はビジュアル的にもタレント性があるとは全く言えない。
小さい時から勉強ができたことと嫌いでなかったことが自分の目指す方向とあっていたことが幸いしたのでしょう。
たとえダイエットという努力をしても、アイドルという他人を魅了する才能って、努力で身につくとも思えないのです。
人生100年時代の半分を過ぎて、今更「夢」でもないですが、これからの人生で思うのは「後悔しないように生きたい」です。子どもがいない私には子や孫に囲まれた老後はこないけど、淋しい偏屈老母にならないで、日々笑顔で暮らせるようになりたいです。
今回も長々と失礼いたしました。
自分の中のあれこれを書くことのできる場があることに感謝しています。