日々のあれこれーのんびりくらし

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終の棲家で花遊び❀

もしもコロナ禍がなかったら

昨日からコロナが感染症法上はインフルエンザと同じ扱いになりましたね。

先月からマスクの着用も任意になっているし、GWは外出する人が多かったし、一方では感染者も増えているらしいけど報道されないから気が付かないしで、だんだんと以前のような生活になっていきそうです。

 

もしも、コロナ禍がなかったら、我が家はかなり違った生活だったと思います。

 

2020年新型コロナの治療法もよく分からず、世界中で死亡者が多数出ている頃、テレワーク推奨ということで、在宅で仕事をしていた夫さんが家を欲しがるようになる。

(当時は駅近で便利だったけど、電車の音がうるさかった。また、災害に対する安全面から郊外に戸建てが欲しくなった)

2020年は、コロナで友人とは会えないし、いつも旅行や登山三昧の我が家ですが、土地探し、家づくりでワクワクしていました。

 

コロナがなかったら、このタイミングで家を建てようと思わなかったかも。

 

2021年、治療方法やワクチンができても、コロナも変異株など出てきてまだまだ予断は許さない中、我が家は新居へ引越。

私が庭づくりに励む中、夫さんはワクチン接種後の副反応なのかいつも季節の変わり目は咳が続くこともあり不調を訴え始める。

「仕事を休んで病院に行きなさい」と訴えても、「病院にいくほうが病気にかかりそう」「不調は年のせい」「どうせ今はコロナで旅行もできないんだから、今年度いっぱいは仕事して、仕事をやめたらゆっくり体力つける」などと不調を気のせいという夫さん。

秋くらいから性格悪くなってきたなあと思っていたら病気がみつかりました。

 

コロナがなかったら、副反応のせいにしないで、感染するとか気にしないでもっと早く病院に行ったのではないかなぁ。

 

 

2022年は、夫婦で闘病生活。友人たちにお見舞いに来てもらいたくても、コロナに感染したら通院できなくなるので(抗がん剤治療を受けられなくなるのが怖かった)、夫婦で引きこもり。当初はネットフリックスにハマっていました。

もしや、このまま治らないかもしれない、と思った頃、前妻や前妻の息子たちに会わせました。

(それまでも子や孫とは会っていた。家に来たのは病気になってから。「いい家だね、素敵だね」と褒めた後で「いくらしたの」と聞いていたのは、相続を見越してだったようです。遺産分割で「不動産は〇〇万円のはず」と言っていたから。夫さんが褒められて機嫌よく教えていたのが仇になる)

嚥下ができなくなって、危ないと思って入院した時には、コロナのせいで面会できず。脳に腫瘍が転移したせいで、スマホも操作できなくなっていたので話すこともできなかった。

大好きな家で最期を迎えるために家に連れ帰ったけど、その時はもう発語ができなくなっていました。でも、私の声は聞こえていたと思う。

コロナでなければ、毎日面会に行けたのに。ホスピス病棟に私も泊まり込むことができたのに。

 

秋から西国巡礼を始めるが、まだ外国人観光客も少なくて落ち着いて巡礼で来てよかったです。

 

コロナ禍で学校行事が全滅だった学生さんたちも可哀そうだけど、我が家も振り返ると思うところがたくさんあります。

 

私は幸いコロナに感染することなくここまで来ましたが、もしまた新しい病気が発生したらかからないとも限らない。

年も取っているし、おひとり様だし、色々心配。

何をどう備えたらいいのか。

社会はなにか学んだのかな。

ちゃんと上の人たちは政策の検証をしてほしい。

医療従事者の皆様の良心に甘えて過度の負担をかけたことも過ぎたことにしないでほしい。

外出自粛や休業や時短営業なんかも遠い昔のことに感じるけど、あれって必要だったのかな。

ネモフィラ