先日、韓国映画の「高速道路家族」を見ました。
父親役のチョン・イルさん(上の写真では麦わら帽子をかぶって先頭を歩いている人)が好きなので見に行ったのですが、ファンが見るとショックを受けると思います。
私もかなり凹みました。
これまでチョン・イルさんはいい役が多かったから、家族と離れた後の狂いっぷりにはどんびき。
若い母親は施設出身で教育を受けてこなかったといい、父親は詐欺にあい横領の指名手配までされていて、家族四人(とお腹の中にもう一人)はサービスエリアで寸借詐欺をしながら暮らしています。
子どもたちは元気でかわいいけど、お姉ちゃんのほうは学校へ行きたいと言っても宥められるだけ。
「パラサイト」もそうでしたが、韓国はいろんなところに住んでいる人がいるなーと思って、
初めはホームレスだけど家族仲良くたくましく暮らす話かと思って見ていたら、
寸借詐欺でつかまり、家族と離されてからチョン・イルさんはおかしくなっていきます。
迫真の演技に悲しくなる。
子どもを亡くした中古家具屋の店主の女性(右下ラ・ミランさん)が、見かねて妻子を連れて帰ります。
お腹いっぱい食べられて、布団で寝られて、お姉ちゃんは親切な店主に字を教わって、父親を心配しつつも安定した生活に笑顔になっていきます。
最後はせつなくて、悲しい結果でした。
やるせない。
韓国は賃金が日本よりも高くなってきたと聞きますが、あくまでも正社員の場合で、非正規の人の暮らしは日本同様苦しいものだそうです。
友人が来てくれて、たこ焼きパーティをしました。
タコだけでなく、砂肝、キムチチーズウィンナーも美味しかったですよ。
余った分はジップロックに入れて冷凍保存。
その時に、友人に「もし、生活の心配がなかったら何をしたいか」と聞いてみたら
「児童養護施設を経営したい」とか「里子の面倒を見たい」とか答えました。
環境に恵まれない子どものためにできることをしたいという崇高な答えに、そんなことを考えたこともなかった私は、恥ずかしくてひれ伏しそうでしたよ。
私は行き掛かり上知り合いになったとしても、困っているホームレスの親子に手を差し伸べることはできません。