いつのまにかオリンピックが終わっていた。
私はバドミントン、卓球、今年は珍しく男子バレーも見たが、それ以外はほぼ見なかった。
高校野球も昔はよく見たが、今はたまたま見る程度。
一生懸命に打ち込む人を見るのは好きなはずだったんだけどなあ。
「地面師」
Netflixで一気に見た。
詐欺グループとだまされる不動産屋側と、それを追う刑事、ハラハラしながら見た。
豊悦がただ詐欺を働くだけでなく、殺人を快楽とする鬼畜だった演出はともかく、大手メーカーでもだまされるというのが不思議と言うか面白いところ。
貧乏な人が被害にあう話だとせつないし、なりすまし役は訳ありの人がスカウトされていて、捕まるとしてもその人で、黒幕は逃げ切ると言うのは不条理だけど。
昔、この事件のニュースをテレビで見たときに、「私の物件が地面師に売り飛ばされたらどうしよう」などと心配したものだが、
これだけ大掛かりな仕掛けが必要なら、あの程度のものは狙われないと逆に安心した。
自分が思うほど、他人はあの物件に魅力を感じないだろう。
「イ・サン」「哲仁皇后」
先月にソウルの古宮を見学したので、検証も兼ねて早送りで見た。
「イ・サン」はAbemaで無料の部分が、ちょうど正祖が即位してからで、奎章閣や検書官が出てきたので、満足なのであった。(何回か見ているから)
王の側近の洪国栄が権力を握った途端に、初心を忘れてダメになっていくのを「いるよねー」と思いながら見る。
悪事もバレなければいいと思うあたり、ダメな政治家になりさがってる。
「哲仁皇后」のほうは、現代のシェフがなぜか哲宗の皇后の身体に憑依してしまうというコメディ時代劇。
哲宗、安東金氏、東匪とか歴史用語が出てくる割に、皇后が水刺間(宮中の台所)で料理を作ったりして、はちゃめちゃだが面白かった。
通明殿、大造殿なども出てきて、時代考証的にあってると思いきや、三道の真ん中(王さましか通れないと昌徳宮で見た)を、重臣たちも普通に歩いていたのには笑う。
「0.5の男」
大坂への新幹線の往復で一気見した。とても面白かったです。
ざっくり設定の紹介。
立花雅治/Q太郎(松田龍平)は、元AI開発担当の社員で激務で出社できなくなり、現在はネトゲ廃人で、実家に暮らす。
両親が妹家族と2世帯住宅にする際に、「2.5世帯の家」として、雅治は共存することになる。
母(風吹ジュン)は見守る方針だけど、妹からは自立しろとか家事をしろとか圧をかけられる。
保育園児の甥は雅治に懐いて、そのうち保育園の送り迎えなどもするようになる。
中学生の姪は、「ひきこもりのおじさん」をキモイと感じているが、引越を機に転校して新しい学校になじめず辛い時に、ゲームの世界でQ太郎に出会い「師匠」と呼んで、学校のことを相談したりする。
(姪のアイコンは、雅治があげたぬいぐるみだったので、雅治の方は初めから姪だと気付いている。姪も後日、Q太郎が雅治だと知る)
ネトゲ廃人でひきこもりの40男なんて、一番嫌いなタイプだけど、甥が保育園を脱走したとなれば、仕方なくとはいえ探しに行くし、
ゲームを通じて知り合った子に常識的な慰めの言葉をかけるし(姪の愚痴に「そういう日もあるよね」とか、「相談できる人はいる?」とか「僕でよければ」とか)、
「日にあたると溶けちゃう」はずだったのに、そのうちに家族と話すだけでなく、保育園の先生といい感じになったり、最終話ではアルバイトも始めていた。
隣の家の高校中退の引きこもり男子も、家で暴れたりしたけど、高卒認定試験受けて消防士になる、とか言い出すし。
5話なのでテンポよく、いい話になっていた。
ひきこもっているときの雅治は家に食費とか入れてたのかな?(かつての会社員時代の貯金でコンビニ行ってた?)
所沢のきれいで大きな2.5世帯住宅のローンはどれくらいなんだろう?とか、8050問題も考えると、ツッコミたいところはあるけれど、
2.5世帯にして、違う年代の人と暮らすことで、変わるきっかけになったというほっこりホームドラマだと思う。
気にいったのが主題歌。
のんきな音楽で、部屋に引きこもって暮らす生活を楽しく歌っています。
バーチャルの世界は楽しくて、人はだますし怖いし、外は危険がいっぱいで、
♪もう~ この部屋を~ 出て行く理由がない って。
変な話、生活できるならそれもありかなって。
家賃収入とか、株の配当とか、親の遺産とか。
でも、親に養われて、引きこもって家事もしない、はダメですよねー。