日々のあれこれーのんびりくらし

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終の棲家で花遊び❀

「流れる星は生きている」ほか 夏だから読んでみました

先日、友人たちと新橋で馬肉の宴。
とってもおいしゅうございました。

その宴の時に、職場から歩いてきた友人が「国会議事堂の前がデモの参加者ですごかった」と。
戦争法案に反対する人たちの熱気の話から、
「今まで夏になると戦争を扱ったテレビ番組が多くて、胸が痛くなるから見なかったけど
今年はきちんと向き合おうと見るようにした」という別の友人の言葉に、
ドラマや映画、本の話など口々に挙げておおいにもりあがりました。

翌日、図書館で借りてみました。
「野火」大岡昇平
「夕凪の街桜の国」こうの史代
一気に借りたからまるで夏休みの読書感想文の宿題のために借りた親みたいになってしまった。
図書館の方も「こんなに借りても、もう夏休み終わりますよー」と思ったでしょう。

どれも、前に読んだはずなのにけっこう忘れていた。
読んだ後で感じる印象に変わりはないけど、
事実と思えないくらい酷いことが書いてあって、私は記憶を消していたのかも。
読み返して、やっぱり「戦争は始まってしまったら流されていくものだから戦場ではルールもなにもない」と思う。
「野火」はさすがにフィクションですよねー。
途中で飛ばしてしまいました。
水木しげるさんの戦争マンガと同じくらい気持ちわるくなってしまって・・・

新しい法案の、在外邦人の保護という理由もどうやらあやしくなってきましたね。
将来海外ロングステイを夢見ている私としては平和でなくっちゃ困るのですよ。


「夕凪の街桜の国」で原爆を落とされた広島の街で生き残った主人公のセリフは忘れてませんでした。

『わかっているのは「死ねばいい」と
誰かに思われたということ
思われたのに生き延びているということ』

最終的にこの女性は被爆後10年たって亡くなるのですが

『嬉しい?
十年経ったけど
原爆を落とした人はわたしを見て
「やった!またひとり殺せた」
とちゃんと思うてくれとる?

ひどいなあ
てっきりわたしは死なずにすんだ人かと思ったのに』

広島市のHPには死者約14万人とあるけれどそれも正確ではないとおことわりあり。
その後幾年か経って亡くなった方も多数いるということですし、
このマンガの主人公のような話は実際にあったと思われます。
(友人に聞いたらこのマンガ、映画化されていたようです。
皆実役を麻生久美子さんが演じていたとか。イメージぴったり。
続編の桜の国も考えさせられます)

悪口言われただけでも凹んじゃうのに
明らかな殺意を向けられたらきつすぎる。
逆に目の前の他人にも殺意を抱くのって難しい。
戦争になればだれでもできることなのかな。

国の安全のために戦争をできる国にしようとする動きについて、
なにやら、他国の支援のために核兵器を輸送するかもしれないとか。
自国に被害者がいながら、それはないんじゃないかしら。
安全のための戦争ではなく、戦争回避のための政治力って幻想?

私は自分では何も行動をおこさずここで愚痴を書いてるだけですが、
「勝手に決めないで!」と行動している人たちに敬意を表します。
日曜日には12万人も集まったそうですね。
どこかの組合で動員かけられたわけでもなく、
ネットの呼びかけや友人や家族で参加した人も多いとか。
賛成の活動をしている人たちは自分は絶対に戦争に巻き込まれないという確信でもあるのかしら。
今後、どのようになっていくのか心配しています。