日々のあれこれーのんびりくらし

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終の棲家で花遊び❀

「みをつくし料理帖」高田郁著を夢中になって読む

友人から薦められた時代小説。来月にはNHKでドラマ化されるそうです。

ネタバレになるともったいないので、最初の設定だけ。

水害で孤児になった澪は、「天満一兆庵」の主人夫婦に救われ天性の味覚を見出され料理を教わり、
その後、大阪の店が焼け江戸店の息子を頼って主人夫婦と江戸に来てみれば、息子は行方不明で
主人は失意のまま亡くなってしまって、御寮さんと澪は二人長屋で身を寄せ合って暮らすことに・・・

というところから始まり、
あることから蕎麦屋の店主と知り合い、当時は珍しい女料理人として腕を振るうようになります。
江戸の庶民が当時どんなものを好んでいたのか、大阪と食習慣がどんな風に違うのか、
澪の工夫も面白く、また、周りの人たちも時代小説らしく人情味があふれていてとても好ましい。
江戸時代って、肉は食べないのを今更ながら思いだす。
旬の魚があれこれ出てきて、お料理の描写がとても美味しそう。

巻末にお料理の作り方も載っているのだけど、多分私は作らない(笑)


分かりやすい悪役もいるし、
純粋に味方になってくれる人もいれば、くせがあるけどサポートしてくれる人もいて、
恋の行方もハラハラするし(これは、意外といえば意外な展開でへえーーーー、でした)、
離れ離れになってしまっていた幼馴染とすごい再会もするし、
さらにさらに、女料理人としてどんな道を進んでいくのかと、とにかく続きが気になって気になって
10巻を図書館から借りて一週間で一気に読んでしまいました。

途中、奉公先の弟がいなくなったり、子供がはしかにかかって死にそうなところとか、
映像で見たら100%泣きそう。

そして、読後感がとても良かったです。
私はこういうのが好き。
努力をして報われて大団円という夢物語。

友人に「面白かったーーー」とすぐにメールしてしまったほど。

主人公の澪は「下がり眉」であんまり美人じゃないようですが愛されるキャラクター。
ドラマでは、黒木華ちゃんが演じるようです。違和感ないですね(ちょっと失礼?)
他のキャストも納得の人もいれば、うーん?の人もいるけれど。
10巻もの内容をドラマにしたら、ざっくりカットされる部分もあるだろうから、
どんな風になるのか期待と不安が半々ですね。