亡き夫さんは家への愛がとても強かったので、「家の中で焼肉・お好み焼き禁止」を言い渡されていました。
なので、ずっと外でしか食べていなかったのですが、とうとう先日家の中で焼肉しちゃいました。
独身の友人たちと一組だけ夫婦とその息子さん(夫さんと将棋を指したこともある)の総勢8人が来てくれました。
夫さんの話でもりあがり、私はさんざん惚気ることができてうれしかったです。
みんな夫さんが大好きでした。
まず夫さんのお墓参りに行き、ウッドデッキで焼肉する予定でした。
墓参りには毎週行っているけど、私の供えた花しかないということは、未だに前妻の息子たちは墓参りに来ていないということ。
樹木葬霊園なので、墓石の間に樹木や花がたくさんあるので、友人たちも「素敵なところね」と言ってくれました。
前日に掃除して、プランターをどかしたのですが、この日はものすごく風が強くてウッドデッキでは難しそう。
ということで、換気扇を強くして、途中様子を見て窓を開け、ナノイーもフル稼働で室内で焼肉しました。
ごめんなさい、夫さん。友人たちも夫さんの写真に謝っていました。
今回の肉は和牛尽くし。夫さんのおごりです。
みんなが喜んでくれたから良しです。
夫さんと私はそれなりに稼いでいたのに倹約家だったので、あんまりいい肉食べて来ませんでした(脂が多いと胃にもたれるせいもある)。
倹約して老後に使おうと貯金していて、夫さんは病気になってたくさん残したために、今になって息子たちとドロドロの遺産相続になっているので、私は貯金など残さず使い切ろうと思います。
どうせ私に子どもはいないし、アパートの家賃収入で施設に入ることくらいできそうだから、惜しみなく使うわよ!(といいつつなかなか貧乏性の癖がぬけない)
焼肉の後もしばらく美味しい匂いが充満していて、換気扇をずっとまわしていました。
それでも、翌朝には気にならなくなっていたので安心しました。
これからも基本、室内では焼肉はしないつもり。
ただ、酔っ払って大騒ぎしていたから、やっぱり室内のほうがいいのかな?
友人のだんなさんに「しゃおれんさんも、呪縛があるかもしれないけど、新しい出会いがあったらそれを受け入れてもいいんじゃない」といった主旨のことを言われる。
私よりも稼ぎと資産があって、私より高学歴で、世界遺産や古代史の話につきあってくれるならいいが、そんな人が私を好きになる可能性はほぼ無い。
私が美人で性格がよいならともかく、この年で再婚というのは介護要員かもしくは私の財産狙いとしか思えない。
夫さんほど私のことを大事にしてくれる人はいないだろうから、これからもずっと夫さんを思って暮らすのが一番いい。
家で夫さんに話しかけたり、独り言を言っている今のままでいい。
あとは趣味(古代史、ガーデニング、旅行と推し活)で暮らすと宣言したら引いていた。
まだ50代なのに離別も死別も経験済、がんの闘病中って波乱万丈な人生だわ。
友人夫婦は仲がいいからか、だんなさんは他のおひとり様にも「彼氏を見つけたら」と言っていた。
「一人が一番楽しい!結婚願望なんてないからそんなこと言わないで」と一人は反論していました。
自分が幸せだからって強要しないでほしい。
一人だと不幸と思っているのかな?
夫さんがいないから淋しいけど、彼氏がいないから淋しいのではない。
私は一人でも楽しめるし、友人と一緒も楽しい。
経済的にも困らないし、家事も一人分なら楽勝。
むしろ、男性はいくつになっても彼女や妻には気を遣わず甘えてくるから、同性の友達と多少の気遣いをしながら適度な距離感で暮らすほうが、老後は気楽かも。
女同士でシェアハウス、いやグループホームか。