今年に入って、ドラマばかりではなく読書もしているので、視聴のペースは落ちましたが、感想をメモしておかないと忘れてまた見てしまいそうなので。
「プロボノ」

韓国ドラマでは法廷モノが一番安心して見られます。
一つの事件が一話で終わるのではなく、2~3話かけてじっくり扱うので話が深くて面白いし(「相棒」も見習ってほしい)、ありえないほどに勧善懲悪でスカッとするので。
プロボノとは、職業上のスキルや経験を生かして行う社会貢献活動のことを言うのですが、このドラマは弁護士が主役で「公益弁護士」として、社会的弱者のために奔走するというドラマです。
スター検事だったカン・ダヴィットは、身に覚えのない贈賄疑惑で検察を辞めることになり、知人の大手弁護士事務所に拾われ、事務所のプロボノチームを担当することになります。
ダヴィットは幼少期経済的に苦労して、亡き母に出世することを誓っていたので、プロボノチームなんて・・・と気が乗らなかったのですが、
「これまで勝てなくても仕方ないというチームを、勝率を7割に上げたら復帰の後押しをすること」を事務所の代表に約束させ、チームを率いて裁判を重ねていきます。
終盤では、ダヴィットの疑惑をはらすための裁判があり、疑惑ははれても検察には戻らず、社会的弱者のための弁護士事務所を開くというハッピーエンドでした。
裁判のネタも色々考えさせられるものが多くて良かったです。
当初の案件を解決するだけでなく、そのことが抱えるもっと大きな問題についても扱っていて、メディアを利用したりしてちょっとその解決方法はどうかと思う部分もあるけれど、せめてドラマの中くらい弱者が救われてほしいという願いをスッキリ叶えてくれます。
外国人妻の回では、離婚のための裁判を起こす過程で義父の暴行が明らかになったものの、この判決を不服とした義実家側が、
少女の時に受けた暴行について黙って国際結婚の話を受けたことは詐欺だとして婚姻無効を訴える(在留資格を失う)という裁判に発展していきます。
一審では「出産経験は告知義務があると考えられるが、犯罪被害者にその義務を課すのは酷だ」とされたのに、義実家側の圧力で、義父の暴行事件は執行猶予付の判決になり、外国人妻は国外退去に追い込まれる。
ダヴィットは難民申請という荒技に踏み切り、裁判では「加害者を守り、被害者を追放する国が本当に韓国なのか」と訴え、世論も動いて解決に動きます。
外国人の労働力無しにはまわらない韓国社会で、外国人だけでなく、女性や非正規労働者などの弱い立場の人たちが「今いる国から亡命して、真の韓国に難民申請する」という運動を盛り上げていくのですが、これって日本とも共通していそうな話だなと。
「日本人ファースト」とか言ってるけど、もし低賃金で働いてくれる外国人がいなくなったら、その部分は誰が埋めてくれるんだろう。
というか、日本の給料が伸び悩み、円が弱くなっていったら、日本で働こうと思う外国の人はいなくなりそう。
国民的アイドルが、事務所の代表である母親に支配され、経済的にも搾取されている話もいかにもありそう。
調べたら実話に基づいているようですね。韓国では「親族相盗令」というのがあり、家族間の盗みや詐欺などの犯罪は処罰できないという法律がありましたが、2024年に憲法裁判所が違憲の判断を下しました。
一番考えさせられたのが「命の価値とはなにか」がテーマだった回。
障害のために車椅子生活の少年が「生まれないほうがよかった」「生きていることが損害だ」として神様に損害賠償請求をしたいと訴えます。
神様を訴えることはできないけど、少年の辛さをどうにかできないかとプロボノチームは考えます。
少年の母は、施設で育ち16歳で望まない妊娠をした女性で、中絶を希望していたのに、紹介された病院で十分な検査や指導も受けられないまま出産をします。
障害を持つ息子のために自分を責める若い母親と、自分の存在が母親を苦しめていると悩む息子。
プロボノチームは、出産を巡る医療機関の責任に焦点を当てる裁判を起こします。
出産した病院が会長の宗教的信念から反中絶の立場にあったことや、病院側の説明義務違反は一部認めたものの、障害との因果関係は証明できないとして、裁判では損害賠償を否決。
若い母親への偏見、「命そのものを損害と認められない」という判決、裁判長に「息子を産んだことを後悔しているか」と問われ母親が泣くシーンとか、もうホント悲しい。
そうなんだけどさー。
ただ、この事件についての解決は、あまりにもできすぎな感じでちょっとなんだけど、この事件にでてきた若い母親のような人って多いような気がする。
日本では救済される機会ってあるのかな。
生まれたての赤ちゃんを遺棄したといって女性が捕まる報道を見ても、一人じゃ子どもはできないのに、女性だけが罪を問われるのはどうなの?とか、そうなる前にどこかに救いを求めることは出来なかったのか?とか思う。
「アイドルアイ」

推しが殺人事件の容疑者となり、その無実を証明する弁護士。弁護士役を少女時代のスヨンが演じていて話題になってましたね。
検事が弁護士の元同級生でいじめっ子で自分の間違いを認めないタイプだったのに、最後は改めて良かった。
犯人の予想が違っていて、私は推理小説って向かないとつくづく思った。
アイドルグループをストーカーのように追い回すファンや、容疑者となった途端にバッシングをするアンチとか、すさまじくてドン引き。
韓国だけでなく日本でも熱烈なファンはこんな感じなのかな(前にファンクラブのサイトにメンバーが宿泊するホテルに来るのを自粛してと注意が乗ってたけど)。
私はそこまでの思い入れがない。
もし推しが犯罪者になったら泣くなー。
くらいの気持ちで見ていました。
回想シーンのデビュー当時の髪型がいかにもそれっぽくて個人的にツボ。CNも昔はこんな髪型してたわ。
「恋の通訳できますか」

多言語の通訳士のホジン(キム・ソンホ)とゾンビ映画で一躍スターになったムヒ(コ・ユンジョン)、恋愛リアリティ番組で共演する日本の俳優黒沢ヒロ(福士蒼汰)のドラマ。
恋リア撮影中に告白するヒロの言葉を訳すことに戸惑ってしまうホジンのシーンから始まるので、ロマンチックなラブコメかと思いきや、
ムヒの抱えている闇が想定以上で、ここまできつい話にしなくてもいいのにと思った。
養父母も感じ悪いし、最終話で母に会いに行ってもそのシーンがなかったから、ムヒが本当に過去の闇を克服できたのかどうか微妙。別に会いにいかなくてもよかったんじゃないかなあ。
鎌倉、カナダ、イタリアとロケ地の映像がとてもきれいだし(オーロラは多分CGだと思うけど)、
福士蒼汰(日本の俳優の中では顔が好み)が適度にイタくていい感じのサブだったし、サブキャラたちも知ってる人ばかりで良かったんですけどね。
ムヒの言動に振り回されるホジンが「彼女の言葉が分からない」と言うシーンで、祖父の知人の作家が「人は一人一人その人の言葉で話す。通訳士なんだから、訳してみろ」的なアドバイスをするところが良かったし、
初めはムヒを嫌ってたくせに好きになってから、韓国語を勉強して韓国語を話すようになるヒロが健気(短期間であんなに分かるようになるとしたら恋の力って偉大)、
ふられたときに「もし、俺が韓国人で彼女ともっと話せていたら」的なことを言うシーンも良かった。
「的な」としているのは、台詞を雰囲気でしか覚えていないから。
タイトル映像にも「一番難しいあなたの言語」という文がはいっているし、恋愛で言葉の壁って、大きいと思う。
同じ日本語を話していても、その人の背景によって、語彙の選択って変わるから、真意が伝わらないこともあるだろうなあとか、作者が意図するところと違うかもしれないところに引っかかっていました。
話題作だけど、一度見ればいいかな。
「わたしの完璧な秘書」

ヘッドハンティング会社のCEOカン・ジユン役をハン・ジミンさんが、その秘書ユ・ウノ役をイ・ジュニョク氏が演じています。
ウノはシングルファザーで、育休を取ったために上司ににらまれ退職に追い込まれ、先輩の紹介でジユンの秘書となりますが、当初はヘッドハンティングという仕事に偏見もありつつも、ジユンの仕事ぶりには敬意を払い、誠心誠意ケアして秘書として完璧な仕事をします。
イケメンで仕事ができて思いやりもあって、娘思いで家事もできて、なんて男性がそばにいたら、人として心を持っていたら好きになるのは必然でしょ。
最後は私的にもパートナーになるなんて、キャリアウーマンの夢がつまった話でした。
融資してくれるが支配もしたい投資会社の会長やライバル会社のCEOとのゴタゴタもお約束だけど、最終的にスッキリ解決。
40代に見えないハン・ジミンさん、韓国の美容医療って怖すぎる。




























