日々のあれこれーのんびりくらし

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終の棲家で花遊び❀

ドラマの感想備忘録2024.6

今月は友人が泊りに来て、「私の夫と結婚して」合宿をした。
(一昼夜で全16話を一気見)
友人と二人、「このドラマはクズ役が上手いから面白い」と話しながら見る。

 

「涙の女王」

「涙の女王」

ネトフリですごく話題になっていて、友人からお薦めされた。

財閥の娘と一社員が「世紀の恋愛」をして結婚するも、3年も経つと冷めきっているところからはじまる。

夫側は地方出身のエリート社員で、妻が財閥の娘でデパートの社長(つまり妻が上司)。

夫は財閥家の婿としての暮らしが辛くて離婚を決意したときに、妻から「脳腫瘍があり、余命三ヶ月」と告げられ、離婚しなくても三か月の我慢と思い、妻に尽くそうとするうちに、かつての愛を思い出すという王道ラブコメ

財閥家を乗っ取ろうとする悪役がまたすさまじく、妻をひたすら守る夫。

多分、どんなことがあっても妻に尽くす夫、ツンデレの妻というのがウケる理由だと思う。

でも、私にはそれほどでもなかった。

 

「脳腫瘍」「余命三ヶ月」というのが私にはちょっと無理な設定で。

ブコメだから死なないと分かっていても、途中の回想シーンやいい雰囲気のシーンで泣きそうになってしまう。

世の中には、パートナーが死んでしまう話があふれすぎている。

昔は私もなんとも思わなかったんだけど。

死んでしまう話でも、時代劇の賜死や、戦死、事故死、自殺はあまり気にならない。

病死が辛い。

友達に途中で「まさかと思うけど、死なないよね?」と確認した。(「OH,ご主人さま」みたいに、たんなるラブコメかと思ったら彼氏が死んでしまうこともあったから)

死なないと安心して、悪役にどう立ち向かうかを確認するために最後までみた。

サブ男優のすさまじい執着ぶりが韓国ドラマらしい。

ヒロインが美人すぎるのと、キム・スヒョンが全く刺さらないので、見終わってもふーんという感じでした。

 

「明日」

「明日」

死神の会社「走馬燈」で半年働くことになったジュヌン。

漢江に飛び込む自殺者を止めようとして一緒に落ちて、昏睡状態になってしまったから。

走馬燈は大企業で、引導チーム(死神のイメージの業務)、死者の名簿管理チーム、映像管理チームなど色々仕事があるけれど、

ジュヌンは自殺者を止めようという危機管理チームで働くことになります。

突拍子もない設定だなーと思いつつも、なかなか考えさせられるセリフも多くて、面白いドラマでした。

色々な原因で自殺を考える人を説得して思いとどまらせる。

 

自殺を考える理由はそれぞれで、拒食症や就職の失敗など説得で克服できそうなものもあれば、レイプ被害者の二次被害や、アイドルのSNS炎上などは、死神たちがネット民たちに制裁を加えるような形で解決させるしかないこともあった。

自殺ブローカーは死神が声と聴覚を奪って生き地獄を味合わせていたけど、法律で罰せられないからって、そううまく制裁を与えられることもないので、ドラマはスカっとするなあと見る。

 

引導チーム長のイ・スヒョクが雪女のように色白のイケメンで死神っぽい。

彼は「自殺は自分を殺す犯罪だ。犯罪者を救う必要なんてない。説得されてやめるくらいなら、簡単に死を選ぶな」などと言っています。

玉皇(あの世の世界の王、走馬燈社の会長)は「言葉の力を信じなさい」と言うんだけどね。

 

朝鮮戦争に出征した90歳の軍人や、飼い主思いの犬の回などはいい話として見られるけど、後半出てきた元慰安婦だった女性の話は日本人としてはちょっときつい。

日本を悪くいうだけの話でもなく、女性目線なんだけど、あえてこの話を入れる必要あったのかなと思いながら見ていたら、
危機管理チームのチーム長の女性が、そもそも丙子胡乱(清が李氏朝鮮に攻め込んできた事件)で略奪軍に連れ去られ無事に逃げ帰るも、「家門を汚した」として姑に自殺を強いられていたのでした。

自殺をすると、これまでの縁が切れて、生まれ変わっても親兄弟恋人など縁がある人に再会できず、地獄で生きなくてはいけないという設定。
「自殺は自分を殺す犯罪」だから。

自殺以外で亡くなった場合は、生まれ変わったら縁がある人にまた出会えるらしい。

チーム長は、自分のように苦しむ人を減らしたくて自殺者を救おうとしていた。

 

主人公のジュヌン役のロウン。アイドルグループのSF9を脱退して、俳優業に専念しているけど、いい選択だったと思えるドラマ。

グループ内では歌やダンスが特にうまいわけでなかったのに、ドラマだと色々な表情が見られて、ファンにはたまらんだろうなあと。

慰安婦の話がなければ、もっと日本でも評判になったドラマだと思った。

無人島のディーバ」

これも評判良いので見た。

面白かったが、一度見ればよいかな。

親に虐待されている中学生が、憧れの歌姫に会いに行こうと家出をする途中で無人島に漂着して15年。発見されてから、歌手になるために奮闘する話。

これほどすさまじい暴力を受けていたら、そりゃあ他人になりすましてでも逃げたいと思うよねと思った。

当初、第一話の途中で挫折してしまったほど。

女性が乱暴されたら被害者がその事件を隠さないと余計つらい目に遭うとか、
「養っているのは俺だ」と父親が妻子を殴るのは少しなら黙認されるとか、
なんとなく日本と韓国って、ダメなところが似てる。

無人島で15年生き延びたモクハの性格がまっすぐなのが不思議だが(流れ着いたものだけで女子一人で15年も生き延びることができるのか?とかはツッコまない)、
助けてくれたボゴル一家もいい人ばかり。

ギホたちのDV父が怖いくらいに嫌だ。

モクハ役のパク・ウンビンさんが、すごく歌が上手くて、こんな風に歌えたら楽しいだろうなあと思いながら見ていた。

「EYE LOVE YOU」にも出ていたチェ・ジョンヒョプが良かった。

今、日本ではヒョプ君人気がすさまじいらしい。

幕張メッセでファンミを開いて2万人集めて、その後関西でも追加公演ありとか。
「EYE LOVE YOU」の時とは、また違う雰囲気で、これまたファンには受けるだろうなあと思った。

が、私はスルー。

「ソンジェ背負って走れ」

「ソンジェ背負って走れ」

こちらも今韓国でものすごく流行ったドラマ。イベントのチケットが高額転売されるくらい。

ソンジェ役を演じたピョン・ウソク。高校生から30代まで違和感なく演じていて大ブレイク。

ヒロインのソルを演じたキム・ヘユンちゃんも可愛かった。

「推し」「初恋」「タイムリープ」という間違いない要素てんこもりのラブコメで、友達が強烈に進めてくるので、U-NEXTの無料期間で見ることにしたが、胸キュン演出はいいのだけど、何度もタイムリープするので、途中からどうでもよくなってしまった。

推しのソンジェが死んでしまうのを阻止しようと、過去にさかのぼって奮闘するのだけど、なんども行ったり来たりするし、細かいところが??で気になり、ソルがソンジェに内緒で奮闘しているのでもどかしくなる。

 

昔は「やり直したいこと」なんてなかったのに、夫さんが逝ってしまってから、戻れるならあの頃に戻りたい。

タイムリープものを見ると、やり直したいと思っている人が多いから、このジャンルが成り立つのかとも思う。

 

ハッピーエンドだし、とにかくウソク君とヘユンちゃんがかわいいので、それだけ楽しめばいいのだけど、一度見ればいいかなあ。

ソンジェの親友役に、Nflyingのスンヒョプが出ていて、主題歌も歌っているから、夏のBandkingdomで聞けるのが楽しみ。

 

世の中の大ヒットドラマに反応しなくなるとは、そろそろドラマの世界に逃げ込んでいないで、ちゃんと世の中に出ろってことなのかしら。