日々のあれこれーのんびりくらし

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終の棲家で花遊び❀

「禅 シンプル生活のすすめ」 枡野俊明 著 を読んで

禅宗の僧侶で造園家でもある著者が全般的に日常生活について禅の考え方を交えながら書いています。
なかなか精神的に良い影響があった感じがします。やさしく話しかけるような文体で偉ぶってないし。
良いな、と思った言葉は書き写したほど。一章一章が短いのでサクサク読めてお薦めです♪
 
なるほど、と思った章を以下引用します。
 
「しなやかな心をもつ  強い心とはしなやかな心
 人に批判されるとすぐに傷ついてしまう。嫌なことがあるとずっと頭から離れない。そんな傷つきやすい心、弱い心を変えるにはどうすればいいのでしょうか。
心を強くする方法の一つが掃除です。
掃除は、頭も使いますが、体も使います。頭で知る苦労も大事ですが、体で知る苦労はより人の心を強くしてくれるもの。ある意味、禅の修行というのは体を使った苦労をしっかりと習得することにあるのかもしれません。
朝早く起きて掃除をする。それも、掃いたり水拭きしたり、寒い時期は誰でもつらい。
しかし、掃除が終わりきれいに整えられた場に身を置いた瞬間の心は清々しい。これは自分で掃除をしなければ実感できません。
苦労と我慢。この二つの言葉を聞いたとたん、しかめっ面をする人もいるでしょう。でも、苦労と我慢をするのは誰のためかと言えば、それは自分自身のため。
頭と心と体すべてで苦労を知ると、人は必ず強くなります。どんな状況でもしなやかな生き方ができるようになるのです。」
 
自分の父親を見てると、あの世代にはトラウマとかいう言葉が無かったからなのか図太いというかしぶとい。
父親の家族には時代柄色々悲しいこともあったし、父親も結構苦労してる。
今の子供だったら精神的にまいってしまうんじゃないかとも思う。
父があぁなったのは、頭と心と体全部で苦労したからかも。ちょっと納得。
 
かく言う私はというと図太いかというと意外といつまでもクヨクヨしたりするほう。
それが嫌だから失敗したり失言したりしないように慎重になったようです。
そういった慎重さは大人のたしなみとしてこれかももっと極めたいものですが、
しなやかな心(図太いとかではなく)を育てるために
とりあえず、日々掃除するかー。
 
実は私は「きれいな部屋は好き」なのだけど「きれいにするのは苦手」なのです。
何も無い部屋が好きなのは掃除が苦手だから。
そんな私も師匠の指導のせいでだいぶ掃除をするようになりました。
これまた「性格は変わらないけど、行動は変えられる」と師匠の教え。
「人間、ホコリじゃ死なないよね~。無菌に慣れたら旅行できないじゃん」的な性格の私ですが、
実家に行くと片づけたり水拭きしたりするようになったくらいです。