日々のあれこれーのんびりくらし

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終の棲家で花遊び❀

歴史マンガはレベルが高いと思う

子どもの頃から、歴史はマンガで学んできました。

自分の好みだけでは偏るので、友人が薦めてくれたらとりあえず試してみます。

「逃げ上手の若君」

逃げ上手の若君

熊本古代史旅を一緒してくれた友人が、薦めてくれたマンガが面白かったです。

さすが、わかってらっしゃる。

足利尊氏の裏切りによって、鎌倉幕府は滅び、ほとんどの重臣たちが死を選んだ中、直系の後継、北条時行は8歳という幼さながら、その天賦の「逃げる才能」を活かして、諏訪に逃げ、諏訪大社の神官諏訪頼重の下で再起を図ります。

読んでいる途中で、「これって、中先代の乱かな?」と気づくも、それだと時行は負けちゃうけどどうなったっけ??とウイキで調べたり。

ネカフェにあった13巻を全部読み倒してきましたが、まだ中先代の乱が始まったばかり。

正直、中先代の乱は教科書でも黒字になるかならないか。時行の名前は試験にでないかも、くらい。

それを、こうして主人公にして、当時の時代考証もして、非常に面白いー!

単行本の後の時代背景の解説も勉強になります。

 

今のところ、足利尊氏、忠義兄弟は仲がいいけど、そのうちこじれていくのも楽しみだわ。

 

高校時代の日本史の先生が皇国史観平泉澄の弟子だった)の持ち主で、「逆賊足利尊氏」と呼び、楠木正成を「大楠公」と呼んでいました。建武の親政や南北朝の争いに時間をかけて、それ以降の室町時代は非常にあっさりしていた気がする。昔は授業内容は自由だったのかな?

進学校の生徒はみな文句も言わず、自分で受験日本史を勉強したのでした。

一生懸命に日本の歴史について語るおじいちゃん先生が私は大好きで、いつも日本史は学年一番だったし、先生の退官式には私が送辞を読んだのですよ。

「大奥」

よしながふみのマンガを読んでいて面白いと思っていたが、今年は2期にわけてドラマ化された。

マンガで十分面白かったのに、ドラマ化する必要あったかと思うが、豪華な衣装などは実際見ると素敵です。

 

謎の伝染病で男子が激減し、世の中は女性が働いてまわしている。(男子は種付け役)

将軍も、女性が男の名前で務めていた(それを知られないために鎖国したという設定)。

後に色々試行錯誤の末に、種痘の方法で病気を克服し、男女の数が同じくらいになると、また家を継ぐのは男子に戻って、明治維新の際に、女性が将軍を務めていたという事実は、新政府に抹消されたことになっていました。

西郷隆盛が「女が治める国は遅れた野蛮な国だ」とか言ってた。イギリスはビクトリア女王なのにと突っ込まれても、立憲君主制で統治してないとか言ったけど。

13代家定、14代家茂は開国の判断で頼りない将軍というイメージでしたが、このドラマではすごく考える頭のいい女性だった。

男女や身分の差を越えて皆が幸せになる社会を作りたいとか言っていた。

 

全ての女将軍がいいわけではなく、女性同士の権力争いもなかなかすごいし、男性が戻ってきてからの男女の権力争いはえげつなくて面白かった。一橋慶喜が最悪な人格に描かれていた。

男女逆転の大奥という目をひく設定だけど、実は色々考えさせられるいいマンガだと思う。

優秀かどうかや、性格の良し悪しって男女で差があるわけじゃないよねと思う。

どうして、優秀な善人が政治家にならないんだろう。

金や権力ばっかり。

ドラマ化したときのキャスト、福士蒼汰さんが個人的に良かった。三代家光のときのお万の方と、幕末編で天璋院と出てきた。

 

パリピ孔明

以前マンガを友人に薦められて読み始め、今回はドラマ化。

マンガがすごく面白くて、ドラマも期待していました。

概ねイメージ通りの配役で良かったです。

ただ、マンガはまだまだ続くのに、ドラマは本当に最初のほうで終わってしまった。

シーズン2見たいですねー。

友人にも終わって淋しい――とLineする。

 

ドラマの中で森山未來さん演じるオーナーが「とうとう俺も諸葛孔明を配下に迎えるようになったか」という主旨のセリフを言うシーンがあり、私も言ってみたいと思った。

大学時代、史学科の飲み会では「自分が君主なら誰を配下にするか話」で盛り上がったんですよね。(三国志、戦国時代、西洋の騎士バージョンとそれぞれ盛り上がる)

私は、呉と魏が好きで、諸葛孔明はあんまり好きではない(きれいごとを言ってるけど、やっていることはけっこう汚いから。それなら最初から突き進む曹操のほうがいい)。

私は、軍師として、天才的な郭嘉、美周郎と呼ばれた周瑜、国へ忠義の篤い荀彧を揃えて、

五虎将軍を独自で選ぶとしたら、孫策張遼趙雲太史慈陸遜かなー。

これ、ほっておくと延々と書ける話なのでここでやめます。