酷暑の中、U-NEXTを見ていましたが、
あまりにも見すぎてちょっと飽きてきました。
夏休みに動画を見すぎて怒られる子どもも、三日くらい朝から晩までずっと見続けたら飽きてやめるんじゃないかと思いました。
忘れないように感想をメモします。
「棚ぼたのあなた」
原題は「〇〇(最初の単語の意味が分からない)転がってきたあなた」
何が転がってきたんだろう?私のハングル能力では、日本と韓国のことわざが違うと分からない。
大家族のホームドラマなのですが、実はなかなかにすごい設定。
そして58話もあって長かったー。当然1.4倍速。
バリキャリ女子のユニ(ヒロイン)の夫は、アメリカ育ちの孤児でものすごい愛妻家。
(このドラマ、韓国では40%を超える視聴率で、夫役のユ・ジュンサンには「国民の夫」というニックネームがついたとか。ありえないほど理想的なダンナ。)
嫁姑問題が嫌だったユニにとっては、最高の夫だったのですが、30年前に生き別れた家族が見つかって、突然大家族の嫁になってしまいます。
ドラマでは、嫁は夫の妹には敬語を使わなくてはならないとか、(夫は嫁の弟にはため口でもOK)姑に何を言われても口答えするなとか言われているけど、韓国では当たり前なのかな。嫌だ、絶対。
(このドラマでは、ユニをいじめた義妹が、彼氏がユニの弟だということが分かって、大反対されるという因果応報がある)
私は二度の結婚でどちらも姑がいなかったから分からないけど、日本もここまで極端じゃなくても嫁姑問題ってあるのかな。
夫の家族は30年間ずっといなくなった息子を探し続けていて、親子だと分かるシーンは感動的なのですが、
実は夫が両親と生き別れることになったのは、子供に恵まれなかった叔母(次男の嫁)が、両親(長男夫婦)を妬んで長男の息子をバスに置き去りにしたからということが分かり、
(しかも、叔母は30年間必死で息子を探す兄夫婦に黙っていた)、
事実を知った人たちは、いろいろあるけど、最後には許すのですが、
現実にはこんな風に許すなんてできないと思う。
嫁姑問題、働く女性の問題(妊娠したら仕事をやめろと会社からも、姑からも言われるヒロイン)、妹たちの恋愛(軍隊に入る前の恋愛なんて別れて当然というあたり)、養子を迎える話と、登場人物が多いだけに色々あって面白かったです。
昔も見ていて、あらすじはざっくり知っていたのですが、また見てしまった。
CNBLUEのミニョクが出ていて、2012年のドラマなので、ミニョクがまだ子どもでかわいいーー。
チョン・ミョンソク氏がほんとにチョイ役で出ていて驚いた。
今では日本でファンミーティングをするくらい売れっ子なのに・・・
個人的には、夫の妹の次女イスクが一番好きなキャラクター。
「未来の選択」
こちらはCNBLUEのヨンファが出ています。
これも昔見たんだけど、最後を忘れていたので見直し。
ヒロインのミレ(ユン・ウネちゃん)は一見不愛想で傲慢なアナウンサーのシン(イ・ドンゴン)と、優しく親切なカメラマンのセジュ(ジョン・ヨンファ)の間で揺れ動くという女子が好きそうなドラマです。
私なら迷わずセジュですけどね。
25年後のミレがタイムマシンでやってきて、シンと結婚して苦労したから、未来を変えるため、セジュと結婚させようと画策します。
実はセジュは財閥のおぼっちゃんだったから。
カメラマンのふりして現場にでているときのラフな格好と、おぼっちゃんとしてスーツでいるときと、どっちもいいぞとファンとしては嬉しい。
色々あって未来は変わるのですが、ヒロインがどちらともくっつかず、作家として成功するというエンディングがイマドキと思った。(2013年のドラマなのに)
「三銃士」
2014年の時代劇。フランスの「三銃士」」を朝鮮王朝モノにアレンジした気楽な時代劇。
ヨンファは朴達郷(パク・ダルヒャン)とい江原道の田舎出身の武官です。
なんとなくダルタニヤンに寄せているあたりが笑える。
歴史的には、秀吉の朝鮮出兵からやっと立ち直ったものの、中国大陸では明が劣勢になり、後金(清)が侵略してくるという、朝鮮王朝時代最大のピンチの時代。
日本を追い出した光海君(粛清をしたため暴君とされるが名君の再評価あり)の代わりに、王になった仁祖はどんなドラマでも良く描かれたことがない。
後金が攻めてきたときに、仁祖は丁卯胡乱では都を捨てて逃げ、丙子胡乱のときに降伏して、“三跪九叩頭の礼(さんききゅうこうとうのれい)”という屈辱の礼をしている。
日帝強占(日本植民地時代のこと)ばかり言われるけど、李氏朝鮮時代も高麗時代も属国状態で大変だったと思うのに・・・加害者側が言ってはいけないことだけど。
最近の日韓関係は割とよくなってきたように思うからこの調子でいってほしい。
このドラマでも、後金に対して有効な政策をとれない仁祖と、戦争を回避しようと冒険する昭顕世子とその仲間たちに描かれています。
世子嬪とダルヒャンの関係が微笑ましくていい。
最終回で、清で世子と三銃士は活躍しているのだけど、
史実では、清に人質にとられた世子は、清の実力や、清に輸入されていた西洋の学問を知って、朝鮮を改革しようとするけど、清を野蛮な騎馬民族の国だと思っている仁祖や朝鮮の臣下たちに警戒されます。
病気で急死したことになっているけど、暗殺の噂あり。
このドラマでも、「昭顕世子が王になっていたら・・・」で始まっています。
韓国でも、悲劇の王子は人気があるのですね。
続編があるはずだったのに、もう10年も経ってるから無理かー。
見たかったのに。
「あの花」「ここさけ」「空青」も見ました
秩父巡礼を始めたので、友人が言っていた秩父三部作アニメも見ました。
「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」
「心が叫びたかっているんだ」
「空の青さを知る人よ」
秩父の街のあちこちが描かれているので、「おぉー、この間通ったところだ」と思う。
秩父三十三札所の定林寺や大慈寺、秩父神社、秩父橋や西武秩父駅とか。
有名なアニメらしいので、どんなものかと見始めたけど、うっかりしていました。
夫さんが元気な時だったら普通に見られたけど、弱っているときに見るとくらう話でした。
「あの花」は子どもの時に亡くなった女の子メンマが突然現れて、高校生となってバラバラになっていた幼馴染たちが、メンマの願いを叶えてあげようと、花火を打ち上げるのですが、(願いを叶えたら成仏するだろうから)
幽霊でいいから会えるというのは羨ましいとつい思ってしまう。
「生まれ変わって普通に話したいから成仏する」というメンマのセリフに泣く。
「ここさけ」のほうは、親の言葉でどんだけ子どもが傷つくかってことが分かる。
ハッピーエンドで良かったけど。
「空青」は、高校生の考えそうなことだなあと特に共感できず、とりあえず1.4倍速でざっと見る。
青春モノの部活小説とか大好物のはずなのに、アニメとなるとイマイチハマれないのはなぜだろう?
懐かしくてきゅんとするはずが、イラついてしまった。
おばさんのツボはどこなんだろうと分析してから、友人に薦めてもらおう。
うっかりするとまたくらってしまうから。