台風が来ています。飛びそうなものは片付けて、ブルーベリーの支柱も見直しました。
鉢植えも風の来ない所へ避難。
新居に引っ越して、庭仕事を始めました。
まずレイアウトに沿って花壇を作り、人工芝を敷きました。
花壇の土も、苦土石灰、油粕、たい肥、腐葉土などなどすきこんで元の土よりも地力があがったのではないかしらと思っています。
でも、けっこう腐葉土やたい肥も費用がかさみます。まだ手を付けていない部分も同じようにするとなると・・・
ということで自分でできることはないか考えました。
生ゴミコンポスト
前にマンション暮らしだったときは段ボールコンポストをやっていました。
そのときより管理が楽ですね。
こちらを2基買って勝手口の裏手に埋めて、野菜くずや果物の皮、コーヒーかす、卵の殻などを捨てています。
しかし、夫婦二人でほとんど食べつくす生活をしていて生ごみがないので、このコンポストがいっぱいになるのは何年後?って感じです。
(説明書には3-4人家族で一年分の生ごみを処理するとありましたが)
魚は塩分があるので、食べ終えた骨はコンポストに入れないようにしています。
ちなみに新居のある自治体のHPを見ていたら、コンポストに対する補助金制度がありました。半額(上限1万円)が補助されるというもので、領収書をつけて早速申請。2基分なので3685円が返ってきました♪
身近なものでたい肥はつくれる
そんな中、図書館で借りた本にものすごく影響を受けました
ぼかし肥料とは、有機物を発酵させて作るぼかした(穏やかな)肥効の肥料を言います。牛糞たい肥などのことを言うのですが、こちらの本は身近な材料でそれを作ろうと提案しています。
とはいっても、こちらの本に登場する方々は農家の方ばかりで、
「給食センターから出た生ごみを引き受けて畑の隅で落ち葉と重ねて発酵させる」とか「畑の剪定くずや刈った草などをうさぎにあげて、家庭の食べかすは鶏にあげて、それらのふんもあわせてたい肥を作る」とか相当本格的。
でも、「とれる野菜は甘くおいしくなった」「化成肥料より病気に強い」とか「町をあげてゴミを減らそうとしているので貢献できてよい」とか、なんだかいい感じ。
(とはいうもののこの本は2009年発行なので、後継者がいなかったら途絶えているかもしれません)
住宅街の片隅のコンポストでできるレベルではないのですが、
「工夫すれば土壌改良に使うたい肥は自分でも作れるかもしれない」と考えました。
生ごみたい肥の作り方のポイント
①水分60%
水分が多いと腐って臭うのでご近所迷惑に。よく水を切って混ぜること。60%というのはぎゅっと握ったときにわずかに湿り気を感じるくらいだそう。
(我が家は野菜や果物の皮がメインなので、コンポストに入れるときには乾いているけど、これは逆に水分不足かも)
②C/N比のバランスを20に
C(炭素)とN(窒素)のバランスは20がベストだそうです。
C/N比が低いと発酵しても、Nが残ってアンモニアガスが発生して作物に障害が出たり、臭いがきつくなるそうです。そこでCが多い乾いたものを入れると発酵がゆっくりとなり臭いも出ないとか。
生ごみはC/N比が低いそうです。
例)野菜くず10-20,肉・魚6-10,ご飯類15-30。
なので、生ごみたい肥を作るときには次のようなものをいれ、出来上がりが20くらいになるとよいそうです。
例)牛糞たい肥15-20,落ち葉30-50,米ぬか20-30。
おからも肥料分が高いそうです。(おからのC/N比は本には載っていませんでした)
ただ、おからをタダで手に入れる術が私にはないので挑戦しない。
卵の殻は98%が炭酸カルシウム。アルカリ分が多いので酸性土壌の改良にもOK。
ただし、細かくしないとなかなか分解されないです。
コーヒーかすや茶かすもこれまで入れていましたが大丈夫そう。今後も入れます。
生ごみの塩分や脂分はよく水を切っておけば大丈夫とありましたが、やっぱり心配なので魚の骨はこれからも入れません。
と、本からメモしたことを見返しながら
量を増やすために費用をかけずに加えられるものを見つけました。
発酵材はコイン精米機からもらう
本当は、コンポストには発酵材を入れないといけないのです。
コンポスト用菌床(5L 416円)
発酵促進剤(2Kg 1030円)
でも、こちらは補助金の対象ではなかったのでケチな私は買っていませんでした。
しかし、こちらの本では、「米ぬかは微生物を増やすぼかし肥料の絶好の発酵材」とありました。
それなら米ぬかを代用しよう!
米ぬかが発酵材になると知って米ぬかをもらえそうなところを探していたら、
自転車で行ける範囲に「コイン精米機」を発見♪
これまで住んでいた足立区にはなかったのですが、精米したてのお米を食べるための精米機というのがあるのですねー。
しかも、その裏手からは米ぬかを自由に持ち帰って良いのです。
「ヌカはご自由にお持ちください。駐車場を汚さないように掃除してください」と注意書きあり。米ぬかをまき散らさないよう注意しながらウキウキ持ち帰る。
米ぬかは軽いのでもうもうと粉が舞ってしまう。でもいい匂い。
この後、よく混ぜました。ちゃんと発酵してくれるといいなあ。
落ち葉ももらおう
C/N比のバランスを考えると落ち葉が欲しい。
(牛糞とか鶏糞とか買わないと無理なのであきらめる)
土をふかふかにするにはやっぱり腐葉土ですよね。
でも、近所の公園はいつも掃除が行き届いて今の時期は落ち葉がない。秋になったら落ち葉をもらえたりするのかな?
というわけで、どこか落ち葉がたくさんあるところないかなーと自転車パトロールしていると見つけました!
ショッピングモールの駐車場横の生垣。
掃除が全く行き届いていなくて、落ち葉がつもっていました。
しかもあまり通る人もいないのでタバコやゴミも混ざっていない。
大きなゴミ袋とチリトリを持って遠征です。
猛暑の昼間は人が通らないし、マスクして日よけの大きな帽子をかぶっていたら顔も見られないし・・・とはいえちょっと恥ずかしかったです。
腐葉土を作るには本当は広葉樹がいいのですが、あの本ではどんな葉っぱも腐葉土にできるとありました。(松の葉は分解が遅い分水はけが良い、と短所を長所にしていた)
もらってきた米ぬかと落ち葉をよく混ぜます。
大量の落ち葉と米ぬかの間で野菜くずやコーヒーかすは分解されていくでしょう。
そのうちに発酵・分解が進んだら量が減って隙間があくので、また落ち葉と米ぬかをもらいに行って追加します。
未熟な腐葉土は植物に負担をかけるのでよく完熟させようと思います。
ケチケチ土壌改良、長い目で見ないと成果は分かりませんが、しばらくこれでやってみます。
肥料過多も作物に障害が出るので、吸肥能力の高い野菜を育てると良いとか。
湿った畑に米ぬかをすきこんでマルチをかけて太陽熱消毒すると、微生物が増えて前の作物の残渣もなくなり、病原菌もなくなるとか。
へぇえ。
植物を育てるだけでなく、土を育てる感じも楽しい。
育てた植物も終わったら循環させるためにコンポストへ。
見るとゾゾっとするけど、ミミズがたくさんいる土を目指して。
鶏とうさぎを飼って生ごみたい肥を作っている女性の言葉が素敵でした。
「私は残飯をほとんど出しません。(中略)私たちが毎日食べているすべてが土からの恵みです。だから土から出たものは土にお返しする。当たり前のことだと思うのです。 この命の循環が途切れたら私たちの命だって危うくなります」
食べ残しを出さないは当たり前。
野菜の皮や庭から出る花ガラや葉っぱなども燃えるゴミにしてしまうのももったいない。
ごみとして燃やしてしまうのではなく、土に返すことができたらいいなと私は思います。
※落ち葉に含まれるかもしれない放射線量などは私はあまり気にしていません。それを気にしだしたら日本の水源なども心配になるので。でも、気になる方はこの方法はとらないほうが良いと思います。