日々のあれこれーのんびりくらし

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終の棲家で花遊び❀

「黒革の手帖」を見て思ったこと

先日Netflix米倉涼子さん主演の「黒革の手帖」を一気に見ました。

あらすじ

元銀行員の米倉涼子さん演じる元子が、顧客の脱税のための架空口座から預金を横領し(不正なお金なので銀行は横領を公にできない)、その後銀座でクラブを経営しお客の弱みを握って恐喝しながら多額のお金を得て、一流のクラブを買い銀座一というか日本一のクラブのママになろうとしていく話でした。

パトロン無しで女一人で成功するためには手段を択ばずと言った感じなのに、反撃されたり途中で仲村トオル演じる政治家の卵と恋愛がからんで逃避行したりハラハラしてつい一気に見てしまいました。

全く共感できない女性ですし、自業自得と言いたくなる時もありますが、しぶとく再起を図るようなラストに応援したくなっていました。

美人でやり手なママ役は米倉涼子さんにぴったり。

以下、思ったことをあれこれ書きます。

金持ち男が女性に金をかける気持ちって?

女性行員のお給料はすごく安い。しかし、銀行の顧客の巨額の脱税のために架空口座を作ることに協力していることに憤りを感じて、そのお金を横領する元子。

銀行員のお給料って高いのではなかったっけ?バブルの頃の大学生だった私の同期は銀行に数多く入行したような・・・合併されてリストラされてしまったかもしれませんが。

銀行の支店長と課長は公にできないから、訴えることもできず返金するように頼むだけ。返金しなかったので、結局責任を負わされてしまいます。かわいそう。

お店のお客として柳葉敏郎さんと小林稔侍さんが出てきますが、脱税の弱みを元子ママに握られ大金をとられます。

儲けているのに脱税して、銀座のクラブに行ったり、ママを口説いたり、お気に入りのホステスに店を持たせようとしたり。いかにもな感じの金持ち男。

億単位で脱税できるほど稼いだことがないから分からないけど、脱税して女につぎこむ気持ちが全く理解できない。相手の女性もお財布としてしかみていないようなのに。

悪役の大物として津川雅彦さんが登場しますがすごく似合っていました(笑)

 

今の夫さんは、倹約家なので女性とお話しながらお酒を飲むところには行かない。

今は病気だからお酒じたい飲まないけど、以前は「家でしゃおれんとしゃべりながら飲むのが楽しい」と言って家呑みかセンベロで飲んでいました。

が、前の夫さんは若い女の子が大好きでキャバクラ通っていました。商売ってわかっていてもウカウカはまっているので、いや、わかってなかったのかな?自分だけは営業じゃないって思っていた?ばかですよねー。

1億2000万円を横領したなら他の使い道があったのでは?

銀行で1億2000万円を横領し、7000万円で「カルネ(フランス語で手帖の意味)」というクラブを開いてママとなり出足はいい感じですが・・・

主婦大家の私からしたら、7000万あればアパート一棟を現金買いできますよと思う。

1億2000万あれば頭金にしてローン組んで小さめのマンション(ハイツとかコーポとか)建てられそう。

場所にもよるけど。

スケベ男と話す必要なんてないし、旅行したり気楽に過ごせるのに。

私が都内の1棟アパートを買ったのは2008年、このドラマは2004年。

松本清張が原作を書いたのは1980年、この当時は女性が大金を稼ぐには水商売が最適だったのかしら?

私も信金さんでローンを組もうとしたときはなかなか大変でした。その当時は土地持ちでないサラリーマンが不動産経営をするというのは少なかったので。

正社員でしたが、実家の工務店のメインバンクだったからなんとか審査が通ったようなものです。(しかも保証人は当時の夫ではなく、実家。離婚に向けて夫に内緒で準備していたのでした。)

だけど、銀座一の大店が3億だったかな?最初の店も7000万て。2004年って物件が安かったのね。

今は都内のタワーマンションとか億越えしているらしいし。

 

女一人で成功するには

米倉涼子さん演じる元子ママ。パトロンはいません。

女性一人で銀座で成功しようとしています。かっこいい!

だからって、客の弱みを握って恐喝して大金を巻き上げるのは犯罪ですけどね。

 

クラブの経営は人件費だけでなく、お酒代、衣装代などなどすごく経費も掛かる。

客商売は売上が確実に見込めないところが怖いですよね。

 

昔、離婚したばかりのときに独身の友人(当時、激務で疲れ果てていた)と「二人で何か商売しようか」なんて話していましたが、結局挑戦しませんでした。

私も彼女もテキパキとこなすことも人と話すことも苦手でないから何かできそうとは思ったのですが、リスクを負えなかったです。

私は家賃収入はあるもののこれ以上の融資は受けられないだろうと思ったし、友人も激務だけどそれなりの収入を失うことを恐れた。

なにより、「なにする?」というところで行き詰ったのです。

カフェ?キッチンカー?お客がつくまでの間持ち出しになりそうで怖くて。在庫を抱えることも怖かったです。

 

もし私が米倉涼子さんなら

でも、そのとき友人と「もし私が森高千里なら金持ち男をパトロンにして、事業を興すのもいいよね」

「まあ、私たちにはそんな話はあるわけないけどねー」と笑っていました。

森高千里さんと言ったかどうかは忘れてしまいましたが、それくらい美人に生まれていたなら、ただ大家をしているよりも何かができたかもしれないというノリです。

ちなみに森高千里さんと私は同い年ですが一般人と芸能人は違います。

 

だから、元子ママが「銀座で成功する」を目標にしたのも、あれだけきれいでずる賢ければ大家なんかで埋もれて暮らすより、男性をあしらいながら大金を稼ぐのもアリかも。美貌も資産ですもんね。

家賃収入には限度があるけど、男性からはうまくすればいくらでもひっぱれるから。いや、ローンがなければ担保にしてどんどん不動産を経営すればいいのに。

 

先日見た「スタートアップ 夢の扉」はだから好き

Netflixで見た若者が起業する話は正攻法で成長していく話だったのですごく見ていて楽しいドラマでした。お薦めです。

画像認証という技術を人のためになるアプリに取り入れるし。

人を陥れたり搾取して利益を上げるという事業ではなく、人のためになる事業がいいのです。

 

やっぱりドラマという虚構の世界でも、できれば見終わった後に楽しいとか清々しいとか暖かいとか、そういう上向きの気持ちになるものがいいですね。

「ヴィンチェンツォ」はだから挫折。「イカゲーム」は面白かったけど、また見ようという気持ちにはならない。

 

コロナの第六波が未曽有の感染力でニュースを見るのが怖いです。

スーパーに3日に一度、2週間に一度病院に行ったり物件の掃除に行く以外は散歩やランニングに出るくらいでほぼ家の中で過ごす日々。

ドラマの世界はとても遠い。

感染が心配される中経済活動を行っている皆様に感謝しつつ、隠居生活者はおとなしくしています。

本当にコロナが早く収束しますように。

とりとめなく最後は関係のないところまで流れてしまいましたが長々とお付き合いいただきありがとうございました。

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昔作った多肉植物のリース