日々のあれこれーのんびりくらし

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終の棲家で花遊び❀

船戸崇史「がんが消えていく生き方 外科医ががん発症から13年たって初めて書ける克服法」を読んで

夫さんががんになったときに読んでとても前向きになれたのでご紹介します。

がんサバイバーの方の本は他にもありましたがこれが一番良かったです。

がん患者でなくても、こうした考え方は大事だと思います。

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船戸崇史「がんが消えていく生き方」

がんは結果

まず、冒頭部は外科医である著者ががんという病名を告げられショックを受け、手術を受けたところから始まります。これまで治す方であってかかる方ではないと思っていたが、振り返ってみれば忙しさのあまり睡眠不足は常態化し、食生活も乱れまくっていたそうです。

他人事から自分のことになって、考え方が変わったことを書いていました。

 

なるほどと思ったところを引用します(青字)。長いので途中略しています。

「健康な人の身体の中でも、毎日5000個ほどのがん細胞が作られています。・・・(中略)ただし、そうして自然発生するがん細胞を、免疫細胞(リンパ球)が退治しています。つまり、本来は体は治るようになっている・・・(中略)本来消えるはずのがんが、自分自身の生活習慣、つまり消えない生き方をしてきてしまったことで表出してきたのだと言えます。裏を返せば治る邪魔さえしなければ、身体は治るしかないのです」

これがとても私としては納得できました。「がんは結果」だといいます。

運が悪くてがんになったわけでもなく、「切って取ったから大丈夫」ではなく、以前のような生活をしていたら再発してしまうと。

がん細胞も自分の身体の一部、がんの言い分を聞いて自分の生活を改めることが大事とありました。

私もこれまでの生活習慣を改めることにしました。

 

がんになりやすいのは3Gの人

「我慢強く頑張ってしまう頑固者」という3Gの人。睡眠不足で不摂生の人は改めましょうとありました。

我慢は美徳という世代の私です。思えば貧乏な家の子だからがむしゃらに勉強した子ども時代、アルバイトを必死にして貧乏旅行した学生時代、前の結婚では残業までこなすフルタイム勤務の後で家事を一人でこなしていたっけ。

チョコレート、肉、乳製品、アイスやコーヒーも好きで体を冷やす生活もしていました。

思い当たるところが多すぎます。

口にあうものなら何でも食べてよいことにした夫さんとは違い(夫さんは病気のせいで体重減少が止まらない)、私はとりあえずお菓子厳禁で食事療法を始めました。

 

再発を避ける方法

医者が「手術したから大丈夫」と言うだけでなく、「手術で悪いところは取りました。がんの原因は悪ではなく無理です。どうして無理な生活にならざるを得なかったのか。よく寝てよく食べて運動もしてくださいね」と生活改善に気づかせることで、どれだけ再発率が下がるかということに触れていました。

逆に、医者は保険をかけるかのように「再発しますよ」と言うこともあると。それを言われると「いつ再発するのだろう」とくよくよすることで免疫力が下がり本当に病気になることもあると。

医者の言葉でどれだけの人が救われるかをもっと考えてほしいけど、医者は忙しすぎると書いていました。

 

「余命1年」と言われて「なにくそー」と思って、その医師の元を離れて案外何年も生きている場合もあるけど、その数はデータに入ってないこともあるだろうと。

『余命宣告は信じなければ当たりません』

この言葉がすごく刺さりました。

夫さんの先生は余命宣告というのはしませんでした。されたとしても私は信じないですけどね。余命宣告を超えて生きている人も多いという事実もありますし。

薬や治療法が合うことだけでなく、気持ちのもちようで体が変わり、病気も治ることも有ると思います。「奇跡」という言葉で表すのではなくて本来もっていそうな力ではないかしら。

ほんとうに「病は気から」です。

 

なるほどと思った言葉いくつか

『ストレスががんをはじめ、あらゆる病気の原因となるように、愛情や喜びというものが病気を治すことは事実です。しかし心や愛情は今の科学では数値化できません。そういった心理的な要素が、病気を治すのに驚くほどの効果を上げているとしても、数値化できないという理由で軽視、もしくは無視されてしまう。だからといって数値化できるもの、すなわちエビデンスがあるものだけであらゆることを判断するのは非常に危険だと思います。』

 

『がんが治らなかったら死にます。でも、がんが治ってもいずれ死にます。あなたも私もみんな同じ。人間の死亡率は100%です。あるのは順番だけです。』

そうですよねー。必要以上に恐れない。昔なら死の病だったかもしれませんが、今は医療は進歩していますしね。まあ、治ってもいずれ死ぬという言葉に私は逆に安心しました。

 

だから、治すことだけを至上命令にしないで、治すために生きるのではなく、『やりたいことをやるためにがんはないほうが都合がいい。だからがんを除く努力をしよう。がんがあってもできることであれば、治しながらやっていけばいい』と言う言葉にすごく励まされました。

コロナが治まったら旅行しまくるぞー!

がんに克つ5つの生活習慣

よく寝て、正しく食べて、身体を温めて、運動をして、よく笑う。

難しいことではないですよね。

詳しい方法はぜひ本を読んでみてください。

我が家は幸い働かなくてもいい生活なので、この5か条をしっかり守って生まれ変わりたいと思います。

この本を30代で読んだとしても、病気や死が他人事だったからぴんと来なかったと思います。でも、今健康だと思っている人もこの本を読んで自分の身体を大事にしてほしいと思いました。