先月解体工事が終わり、解体業者から書類が届いたので、自分で滅失登記をしてきました。
- 滅失登記が必要な理由
- 必要書類
- 全部事項証明書(いわゆる謄本)の取得方法
- 登記申請書と地図
- 取毀証明書・解体業者の登記事項証明書・解体業者の印鑑証明書
- 共有名義の場合は?
- 法務局に申請する前に確認してもらう
- 完了しました
滅失登記が必要な理由
①固定資産税がかかる 存在しない建物なら滅失登記をしたほうがいいですよね。
②建築確認申請が下りない
次に建てるものが決まっている場合、建物が登記上残っていると建築確認申請が下りないそうです。これについては、どこまで厳密なのか分かりません。
我が家は解体してすぐに取壊し証明を業者がくれたので滅失登記をすぐにしましたが、解体業者からの書類がすぐには来なくて、解体が終わり新居を建てはじめてから、申請をしたという記事を見たので。
建物を解体したら、その建物が無くなったという登記を1か月以内にしないといけないと法律上決まっているようですが、ネット上で見ても「一か月以上遅れても何の問題もなかった」という意見が多数。
専門家に頼むとしたら、司法書士ではなく土地家屋調査士で、費用4~5万が相場だそうです。
司法書士は権利関係の登記が専門で、滅失登記は土地家屋調査士しかできません。
でも、自分ですれば全部事項証明書の取得費用と法務局までの交通費程度です。
なんと!登録免許税はかかりません。タダなんです。
でも、全然素人でも難しくないですよ。
必要書類
①滅失登記を行う建物の全部事項証明書(いわゆる謄本)
②登記申請書(法務局のサイトからダウンロードします)
③地図(取り壊した建物の位置が分かる地図です)
④取毀証明書
⑤解体業者の登記事項証明書
⑥解体業者の印鑑証明
④⑤⑥は解体業者さんからもらいます。
申請のときに持っていくもの
印鑑(認印でOK)
身分証明書
全部事項証明書(いわゆる謄本)の取得方法
我が家は土地と建物を購入したときに司法書士さんに名義の書き換えをしてもらった謄本があったのでこちらを使いました。
提出するために必要なのではなく、申請書に書くための情報を見るために必要なので古いものでも構いません。
謄本が手元にない場合
法務局へ行って取得(1通600円)
オンライン申請で請求し、郵送で送ってもらうか(500円)最寄りの登記所か法務局照明サービスセンターで受け取る(480円)
www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp
私は以前自分のアパートの所有者の名義変更(入籍して姓が変わったから)、抵当権抹消登記を自分で行いましたが、その時は上記のオンライン申請で謄本を請求はせず、「登記情報提供サービス」を利用しました。
こちらでは「全部事項証明書」いわゆる謄本をとることはできませんが、登記の内容がネットで申請したらすぐにpdfでダウンロードできるので(しかも1筆334円)、
申請書に書く「表題部」の情報を見るためなのでこちらでも大丈夫だと思います。
登記申請書と地図
法務局のトップページから「不動産登記申請手続」から「建物を取り壊した/新築した」のページに進むと申請書がダウンロードできます。
記載例も載っているので、全部事項証明書の内容をそのまま書けば5分もかかりません。
さらに、登記申請書とあわせて現地の地図を提出します。
地番の地図があればいいのですが、不動産屋さんがくれた地図は大きくてコピーがとれず、私はGoogleマップを打ち出していきました。
が、法務局の方が地番の書いてある地図(所有者?居住者?が前の持ち主さんの名前になっている地図でした)で「ここですか?」と確認してくれて、コピーを取っていたので、Googleマップは不要だったかも。
窓口の人が「現地に確認に行きますね」と言っていたので、そのための地図です。
取毀証明書・解体業者の登記事項証明書・解体業者の印鑑証明書
こちらは解体業者さんがくれます。
不動産番号や申請者の名前など空欄でしたが、全部事項証明書の登記情報を見ながら書けば特にむずかしいことはありません。
登記事項証明書と印鑑証明書はそのまま持っていくだけです。
共有名義の場合は?
今度の家と土地は、私と夫さんの共有名義(お金も半分ずつ出し、持ち分は半分ずつ)
今回の申請書は二人の名前で出すけど、法務局には私だけが行くので委任状はいるのかな?
電話で問い合わせたら、「共有名義で妻が申請するときに、委任状は特にいらない。二人の印鑑(認印)があればいい」とのことでした。
実際には窓口では、夫さんの印すら使いませんでした。
ただし、二人の名前を書くときに「住所・名前」を二段にそれぞれ書いた方が良かったのかも。
登記申請書には住所と名前をそれぞれ書いたけど、取毀証明書の申請者の記入欄が狭かったので「住所 夫さん・私」とまとめて書いたら「それぞれ書いたほうがいいのに、まあいっか」と言っていたので。
法務局に申請する前に確認してもらう
郵送でも申請できますが、私は窓口で申請するほうが不備があってもその場で対応できて早い(ような気がする)ので窓口申請派です。
以前、都内の法務局で氏名変更などの登記をするときに窓口で「書類を確認してもらった?」と聞かれました。
提出する前に相談窓口で書類の不備がないかを見てもらってから提出するためです。
今回も念のため相談窓口を予約して、見てもらってから提出しました。
このときに身分証明書として運転免許証のコピー(コピーした紙に「原本に相違ありません」と書き、記名押印)と謄本のコピーを取られました。
「うんうん、ちゃんと書けてる」と言ってホチキスで綴じて「じゃあ窓口に行って」と言われ提出。
無税なので印紙を買うこともなく窓口へ直行。
事務所の担当の女性の方が地図を持ってきて「ここですか?」と聞いてくれたり、
住所の確認をされたり(去年引っ越しをしたので、運転免許証の表のコピーの住所では違ったのに、相談窓口のおじさんは表のコピーしか取ってなかった(笑)裏面もコピーを取り、表のコピーと割り印した)、
申請書の地番の数字に間違いがあったのを見つけてくれたりととても親切でした。
実は全然ちゃんと書けてなかった。訂正印で大丈夫でしたが。
相談窓口のおじさんは何を見ていたのでしょう??
何かあったら連絡をくれて、何事もなければ10日くらいで完了するのでまた取りに行きます。
その時には、申請の時に押印した印鑑と、申請の時にくれた受付番号の書かれた用紙、身分証明書を持参します。(申請者以外が取りにいくときには委任状が必要です)
書類作成も15分程度。 法務局にいた時間はおよそ15分。
法務局までの交通費と移動時間がかかったけど、それでも特にむずかしいことはありません。
完了しました
月曜の朝イチで申請して、翌週の金曜の夜7時半ごろ、法務局から電話で「完了したので完了証を取りに来てください」との連絡がありました。
10日くらいと言っていたのに連絡がないので何か不備でもあったのでは?と心配でした。(あの申請で不備がありようがないですが)
残業して電話してくれたんですねぇ。ちょっと意外でしたがありがたい。
受付番号の書かれた用紙と、印鑑を持って法務局へ。
受取のときに印鑑を台帳みたいのに押して「登記完了証(書面申請)」をすぐに渡してくれました。
人に頼んだら有料だけど、自分でやったら無料になるっていうのならチャレンジしたい私。
と言っても、外構工事をDIYとかはしません。明らかに質が劣るから。
自分でやってもたいして変わらないなら、あえてお金を払うより自分でやって経験値を上げたい。
今回は4~5万浮いたらしいですよ?
よーく考えよー、お金は大事だよーって昔CMで言ってましたよね。
こういう考えでアパート経営もやってます。
我が家はローンを組まずに現金で新居を建てるので、新居の表題登記・所有権保存登記も挑戦してみようと思います。
抵当権があると素人がやって失敗してお金を借りられないと困るので、あまり奨められないそうですが、我が家は抵当券が無いので。
建物図面がちょっと面倒くさそうだけど、それが成功したなら15万くらい浮くようですよ。庭に浮く物置が余裕で買えちゃう(笑)