先日年金事務所に夫さんの遺族年金の手続きに行きましたが、残念な結果となりました。
遺族厚生年金の受給要件
- 厚生年金保険の被保険者である間に死亡したとき
- 厚生年金の被保険者期間に初診日がある病気やけがが原因で初診日から5年以内に死亡したとき
- 1級・2級の障害厚生(共済)年金を受けとっている方が死亡したとき
- 老齢厚生年金の受給権者であった方が死亡したとき
- 老齢厚生年金の受給資格を満たした方が死亡したとき
夫さんは35年間厚生年金の被保険者だったので十分に受給要件は満たしています。
遺族年金の受給対象者
※1 子のない30歳未満の妻は、5年間のみ受給できます。
※2 受給開始は60歳からとなります。ただし遺族基礎年金をあわせて受給できる場合に限り、55歳から60歳の間であっても遺族厚生年金を受給できます。
※3 受給開始は60歳からとなります。
妻が一位なので私には当然受給資格はあります。
ただし、「生計を維持されていること」が条件なのです。生計を維持されているとは、生計を同じくしていること(同居している。別居しても仕送りしているなどはOK)と、収入要件を満たしていることが必要です。
同居して、生活費も二人で出し合っていた私たち。問題は、私がアパート経営をしていることです。
収入に関する認定要件とは
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条件ア、前年収入850万円未満
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条件イ、前年所得655.5万円未満
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条件ウ、一時的所得を除き、条件アorイ
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条件エ、おおむね5年以内に、条件アorイ
アパート経営をしていて、実家の法人の名前だけ役員としてわずかながらの役員報酬を得ていて(これはどちらかというと社会保険に入るため)、昨年まで事務のパートをしていました。
なので、前年収入は超えています。
では、所得はどうかというと、アパート経営で自己管理をしていて、去年は修繕もほとんどなくて経費がほとんどかかっていないため所得も超過。
でも、もう事務のパートはやめてしまったし、今年は経費が今後かかるかもしれないからと「条件エ」に期待をかけて手続きに行ったのでした。
正直な話、事務のパートをやめただけでは収入・所得ともにギリギリ超過。
青色申告が事業的規模で65万円の控除が認められればクリアー出来そうなまさに微妙な感じ。
9室しかない私のアパートは「事業的規模ではない」と税務署で言われてしまったので、控除は10万円のみ。でも、修繕が入ればクリアーできそう。
年金事務所で「今年はパートもやめたし、修繕費用が今後かかると、所得条件を満たすので条件エになりませんか」と粘ってみる。
しかし、「条件エ」は、再雇用などで雇用条件が変わり確実に収入・所得が下がることを「雇用契約書」などを示してもらわないと認められないとのこと。
「それでは、来年所得が下がったら申請できますか」と質問すると、
「ご主人が亡くなったときの収入要件で見るので、来年下がっても・・・」との回答。
たとえ月に千円でも妻として遺族年金がもらいたかったのに。
しょんぼりする私に年金事務所の担当者の方が一言。
「あくまでも、生活の補償なので・・・生活に困っていらっしゃらないのなら・・・」
それを言われると何も返せない。
けどね、これまで夫さんは、標準報酬も等級が高かったのでかなりの厚生年金保険料を支払っていたのに・・・・・
それは国に接収されてしまうの?なんか腑に落ちない。
一瞬義父が頭に浮かんだけど、仕送りしていなくて「生計維持要件」を満たさないからダメだーと。
これまでは夫さんと専業主婦の妻と子というモデルが多かったのかもしれないけど、夫婦共働きで子無しの家庭も今後増えるかも。
そうなると、遺族年金受給できない配偶者も増えるかも(そもそも夫は55歳以上という年齢要件もあるし)。
「パートでいいから働いたら」と言うけれど
先日義実家に挨拶に行きました。
「家でメソメソしているくらいならパートでいいから外に働きに出た方が」と義父にも義妹さん(私よりも年上)にも言われました。
でもね、主婦のパートって、夫さんや子どもの愚痴で盛り上がるじゃないですか。
それを言ったら強くは言われませんでした。
「黙々と作業するような仕事もあるんじゃないの」とも言われたけど、
生活に困っていないのよー、私。
コロナも心配だし。
義実家には私がアパート経営していることは内緒なので黙る。
他にも例えば何か新しい趣味でも始めようかと思っても、ホットヨガのようにマスク着用でレッスン中は私語禁止なら別に気にならない。
でも、何か世間話なんかするような場面がでてくるようなのはちょっと困る。
泣いちゃいそうで。
お一人様を楽しんでいるとはまだまだ言えないのです。
相続の準備も
他にも色々手続きをしています。
一条工務店の太陽光発電も東電パワーグリッドの名義や入金口座を変更するだけでなくて、経産省に発電者の届出も必要でした。
当初営業さんに連絡したら、本社から案内が来て「ネットで自分でやって」風だったので、「夫さんが亡くなって傷心なのでこんなことできない!」と営業所に書類一式送ってやってもらいました。
お墓も準備中。来月にはやっと納骨できます。
夫さんは前職を早期退職したときに、運用しようと思ったのか口座をたくさん開いて定期預金を作っては解約して、みたいなことをしたようです。
見つけた通帳に利息分と思われる「3円」とかだけ入っているのを見ると、この3円のためだけに必要な手続きを思うとちょっと憂鬱。
iDeCoの解約は日数がかかるのですね。
それが終わらないと申告書が進まない。
相続はきっともめそうなので、私が費用を負担して税理士を頼んでいます。
相続税の申告なんて、やろうと思えば私でもできそうだけど、遺産分割協議書に印鑑をもらうためにイナゴ兄弟と直接やりとりするのは気が重い。
父親の告別式に喪服でなくスーツで来るくらい常識がない(またはお金がない?)人たちだから。
無事に遺産分割協議が済んで、イナゴ兄弟とも縁が切れるといいなあと祈っています。