やまじえびね「女の子がいる場所は」
ネットカフェで「このマンガがすごい」という特集ラックにあったので読んでみました。(「ハイキュー!!」もいまだに読み続けていますが)
これは女性だけでなく、男性にもぜひとも読んでほしいです。
ほのぼのした絵で、誰でも抵抗なく読めます。
イスラム圏・インドなどの女の子(裕福な家の子もいればそうでない子もいる)がそれぞれ思うことをマンガで描いています。
日本の子も出てきます。その子の両親は離婚していて母と祖母と住んでいます。
母は大学教授でテレビ番組に出るくらい有名人、面会で会う父は子供からするといい父なのに「妻が仕事で成功することに心がついていけない」人。夫婦でいるのが難しいから離婚したのに、祖母は「離婚=人生の失敗」だと思ってしまい、やり直せないかどうか娘(主人公の女の子の母)に聞くシーンに「こういう夫多いなー、あるある」と共感しきり。
彼女が彼氏よりも給料が上がったとか、急な仕事でデートをすっぽかしたとかで別れを切り出された友人がいる。(その逆のことをされても友人は別れようなんて思わなかったのに)その子はいまでは「おひとりさま」を満喫しています。
一番響いたのが、インドの子の話。
ネタバレになるので詳細は書きませんが、理不尽に対して怒って泣いて、
「今は子どもだから何もできなくて、理不尽なことに従うしかないけど、勉強して力をつけて、女の子や弱者に対する理不尽をなくしていこう」と、諦めるのではなく心の中で決意する話が刺さります。
この話は希望が持てる話でよかった。
マンガに影響を受けて
私も昭和の子で「女が勉強できてもしかたない。勉強するより手伝いをしろ」と言われて育ったけど、むしろ勉強して、色々あったけど今はアパートの大家になって働かなくても暮らせるようになったから良かった良かったです。
もし、私が理不尽な親に反発して勉強せず周りのようにグレていたら(時代は金八先生の頃)今の自分は無いなと思います。
子どものいない私は、現在「カタリバ」というNPO法人に少額ですが毎月寄付をしています。環境に恵まれないせいで未来を諦めてもらいたくないと思ったから。
貧困で塾に行けない子の勉強を無料で見たり、ヤングケアラーの相談を受けたり、子供の居場所作りをしている団体の運営費に寄付しています。
今回、このマンガを読んで、前から気になっていた「プラン・インターナショナル」にも少額の寄付をしようと思いました。
電車内などによく広告が出ている団体です。
他にも1対1で支援する団体は多いけど、一人の子のスポンサーとなるよりもガールズプロジェクトという支援プログラムに寄付をすることにしました。
教育や技術を学ぶ機会があれば就業の機会も増えるし、経済状況も良くなり、結果として健康で長生きできる機会が増えるということを目標にしている。
(別の団体で、友人がエルサルバドルの女の子を支援して手紙のやりとりをしていたけど、英語で手紙を書くのが私にはストレス)
寄付金のうち、事務費などに使われることは当然と了解済み、自分一人でどこかの国の女の子を助けることなんてできないから、ささやかな寄付でいいことした気になる偽善も大事と割り切っています。
偽善の寄付金もお金に変わりはないから。
どちらも税額控除の対象になのが嬉しいところ。
都内に住んでいたら住民税も控除になるのになー、ま、それくらいは良しとしましょう。