今月は、高校生が出てくるドラマやアニメをよく見ました。
アニメ「響け!ユーフォニアム」
吹奏楽部が舞台の京アニのアニメ。シーズン1.2と劇場版まで見た。
吹奏楽部って、文系部活というより運動部だと思う。
全国大会を目指して必死に練習するか、楽しく演奏するだけでいいか。
まじめな子が辞めてしまって、レベルが下がった吹奏楽部に、新しい顧問が来て「全国大会を本気でめざす」部活動が始まる。
部活動で全国をめざすとか、受験勉強と部活のどちらを優先するかって、すごく大事。
路線変更が途中で起きたら困るよねー。
うまい一年生と上級生でどっちがコンクールに出るかとか悩ましい。
一生懸命に練習する高校生の姿はいいよね、と思いながら見てたけど、
高校生同士の人間関係や、先生相手の片思いとか、正直めんどくさーーーーい。
先生に亡くなった奥さんがいたことを、片思いしている子に教えなかっただけで機嫌悪くなるって何?
(生徒に手を出す教師って鬼畜だから、片思いのままでやめとき)
まあ、こんなゴタゴタが高校生らしいのかな。
受験勉強を優先しようとするときに、引き留めようとするのはいかがなものか。(結果的には、模試でいい成績とって、全国大会にも出演したけど)
「〇〇センパーイ」「よしよし」と、女子が先輩後輩で抱き合ってるのは、高校生っぽくて好き(勝手なイメージ)
真面目で気弱な小笠原晴香部長が個人的には好き。なんでもこなすあすか先輩よりも。
主人公の久美子がイマイチ好きになれないけど、こういう分かりにくいキャラの方がリアリティがあるかも。
北宇治高校がどの程度の高校なのかわからないけど、3年生の秋まで部活をやって、大学に合格するって、日本の大学は入りやすいのかな。
続きがあるようなので、期待してます。
「イルタスキャンダル 恋は特訓コースで」
超人気の数学講師(一(イル)番人気のス(タ)ー講師を「イルタ講師」というようです)と、その親たち、学生たちのあれこれ。
有名な俳優さんばかり。忘れないようにざっくり設定だけメモ。
韓国の受験勉強って恐ろしい。
でも、このドラマは「スカイキャッスル」と違って、途中サスペンスぽくなりますが、ハッピーエンドで終わります。
自分の子供をいい大学に入れるために不正をする母親、子供に執着する母親、子供も必死過ぎて病んでいたり。
そんなに勉強しないと、いい大学に入れないの?
イルタ講師のチェ・チヨルは、講義がわかりやすくて学生に人気だが、実は人知れず、その重圧から不眠症と食欲不振に苦しんでいる。
元ハンドボール韓国代表ナム・ヘンソンは、自閉症スペクトラムの弟と、姉が置き去りにしていった姪を育てるため、総菜屋を営んでいる。
姪のナム・ヘイは、すごく成績がよいけど、自力では限界を感じて、イルタ講師のチヨルの数学の講義を受け始める。
ここから、色々おきます。
セレブなママ友グループが、総菜屋の娘のナム・ヘイを選抜クラスから外そうと画策したり、えげつないことをあれこれやります。
ある日、ヘンソンの総菜を食べたチヨルは、苦学生だったときの恩人の食堂の味を思い出し、お腹いっぱいご飯を食べることができてぐっすり眠れます。
苦学生のときに通っていた食堂の娘がヘンソンだったんですね。
チヨルがヘンソンと思いが通じてからが微笑ましくて、へイが一生懸命勉強する姿も健気でいい感じ。
チヨルを一方的に慕って歪んだ行動をとる室長と、ヘイを捨てた母親が無心に来るのにイラっとしたけど。
「メランコリア」
こちらも名門私立学校を舞台にした韓国ドラマ。
10歳でMITに入っちゃうくらいの天才ペク・スンユは、その後ある事情から勉強から逃げて心を閉ざしています。
大企業の代表、議員、教授など社会的地位の高い家の子どもが多く通うアソン高校。
校長と上流階級の親との間では癒着というか不正も横行。(いい成績を取らせるために、試験問題を流出させたりとか)
そこへ赴任してきた数学教師チ・ユンスは、スンユの才能を見抜いて、再び数学を解く面白さを思い出させます。
名前が似ているから途中混乱するー。
スンユはチ先生を信頼するとともに、恋しちゃうんですよね。
チ先生のほうは、才能ある子をつい応援してるだけなのかもしれないけど、特別扱いにも思えるほどの応援ぶりに、他の生徒が妬む。
まあ、チ先生も隙が多いわー。
不正に気付いたチ先生を、生徒と不適切な関係を結んだとしてスキャンダルをでっちあげて、学校から追放し、不正はもみ消されます。
チ先生は婚約者とも別れて姿を消します。スンユは高校を中退し、数学に打ち込みます。
4年後、世界的に有名な賞を取って、数学者として成功したスンユは、復讐のために母校の数学教師として赴任します。
一方のチ先生のほうも、復讐の準備中。
復讐というより、誤りを正し、謝罪をさせたいというきれいごと。
チ先生の元婚約者も、独自に復讐のために色々動いています。
校長は異母妹と後継争いを有利にするため、数学博物館を創設しようとしたり、保護者との関係を活かして利権を得たりしています。
このドラマの悪役はなかなかしたたかで、不正を暴露する試みも難航します。
一枚岩ではなく、それぞれの立場からスンユたちをつぶそうとするから。
最後の最後で、良心が勝つといったところでしょうか。
チ先生のお父さんも数学教授で、半分ボケかかっているのに証明問題を書き続けたり、チ先生とスンユが夜通し楽しそうに数学の問題を解き続けるとか、数学が苦手だった私からしたらすごいなーとしか言葉がでない。
証明するための数式を、延々と書いているけど、それが本当にあっているのかどうかもわからない。
「子供に楽な道を行かせてあげることの何が悪いのか」
過酷な受験勉強の中で、少しでも我が子の成績をよくするために、試験問題を入手するなどの不正も辞さないあたり、そこまでする?!と驚く。
どうせ、金持ちの子供は自分の親の会社を継ぐのだから、別にいい大学行かなくても平気なんじゃないの?と思ったりして。
お金だけじゃなくて、箔をつけるために親に期待されるのかな。
教師の態度に考えさせられる。
儲けたい塾長や校長は、経営者目線で教育者という感覚がない。
金持ちの保護者はいいお客だから優遇する。
イルタ講師は、予備校でわかりやすい授業をして生徒を励ます。一部のセレブ家庭の子だけでなく、ヘイのような庶民の子の勉強したい気持ちを応援していた。
「メランコリア」のほうのチ先生は、スンユの才能を伸ばす。本を出した時に「恩師に捧ぐ」メッセージがあるなんて教師冥利に尽きますよね。
また、不正をした子に「近道をしたくなる気持ちはわかるが、道を踏み外してはいけないと諭す。隠してはいけない、正してやり直したらいい」と。(初めは通じないけど)
教育者として指導するのも大事だけど、教師も生活があるから、正直そこまで面倒見れないですよね。
他人を蹴落として、不正してでも、いい大学に行けと言う親を止められない。
実際は格差社会だから、入試問題の流出みたいな犯罪はダメだけど、教育に公平公正を求めること自体が無理かも。
ずるして成功した奴は、どこかでバチが当たるんじゃないか、そうあってほしいと願うくらいが関の山。